第262話 互真ちゃんママに肩乗りで毛玉つつき

『互真ちゃんあややで~す』


 僕ってやはりハンサムなんだな。

 ママが惚れ惚れしちゃうって。

 今、ママの肩に乗ってタイピング中。

 時々、僕は鳴きながらキーボードの上でダンスするんだ。

 ママはそれを見て、ぷりんちょくんはしないでねって泣いて縋るの。

 そんなママとのコミュニケーションなんだけどさ。

 僕のダンスはあややみたいだよ!

 ママは分かっていないみたいだけど。


『互真ちゃんママに肩乗りで毛玉つつき』


 ママは風邪を引いてしまって、袖なしの上に夏なのにカーディガンを着てます。

 互真ちゃんも心配で、ママの夏風邪は可哀想だと思っています。

 だけど、つんつん、こりこりって、このカーディガンの毛玉つつきが堪らないのよ。

 ママの肩に乗って五年になるけど、毛玉つつきは止められないのよね。

 止められない止まらない、毛玉つつき!

 ママは許してくれるけど、お腹に悪いから止めなさいってたまに言われるの。

 余り、パパの肩には乗らないんだ。

 だって、パパは、寒さに強いから、袖なしで一年中過ごすんだもの。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る