第258話 互真ちゃん悲劇

☆9 互真ちゃん悲劇

 互真ちゃん冬の悲劇。


 互真ちゃんが、亡くなりました。


 二〇〇四年一月十二日、六歳で、互真ちゃんが永眠しました。


 私の赤ちゃんが、その年、一月二日に亡くなったばかりで、哀しみは倍増でした。

 不幸続きで、今年は喪中にしようと思いました。


 朝は、互真ちゃんが元気に大好きなブランコに乗っていたと思ったのですが、何時、亡くなったのかは疑問です。


 互真ちゃんは、互真ちゃんの広いケージの下に、ぽとりと落ちていました。

 母が見つけてティッシュを乗せ、私に話していいか否かを夫に電話で聞き、夫が私に電話で教えてくれました。


 私は、驚愕し、号泣しました。

 すぐさま、互真ちゃんのケージへと行き、互真ちゃんを抱いて居間へ連れて行き、ティッシュのお布団を作ってやりました。


 そして、互真ちゃんが、天国でも楽しく暮らせるように、私は祈りました。


 運命のその日、昨日は、とびきり寒かったのです。

 私も、朝、体重を量るのをためらった位でした。

 互真ちゃんには、きつかったと思います。

 とても可哀想でした。


 原因は、この寒さか、お腹が空いたのか、隠れた病気か、自然な老衰か、悩んだ末、私には全く分からないけれども、互真ちゃんは二度と帰って来ないことだけは確かです。


 私の頭の中は、ああすれば良かった、こうすれば良かったと、後悔は、つのるばかりです。

 小さいケージを買って来て、居間に入れてやれば良かったのかとか、ごはんが足りなかったのではなかったのかとか、前日に羽を膨らませていたのは、病気の兆候だったのかも知れなかったのかとか、もしかしたら、寿命なのだから仕方がなかったのかも知れなかったのかとか、きりがありません。


 互真ちゃんの家族や、お友だちの小鳥のみーちゃんも、あおちゃんも、緒己ちゃんも、天国で待っているから、互真ちゃんも寂しくないでしょうと考えるようにしました。


 互真ちゃん、私は、互真ちゃんを忘れずに、何時でも祈っています……。

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