第2章 志惟七ちゃん

第2話 ◆◆志惟七ちゃんから

皆さん、私が志惟七しいなちゃんです。


皆は、私のことをミニチュアダックスフンドだと言います。


ひょろんと胴長で足も短い、可愛い犬だと呼ばれます。


でもね、私は思うのです。


犬でも志惟七と名付けられた時から、個人の犬格(けんかく?)ができるのです。


ママは私に言います。


志惟七ちゃんのことは、子どものように思っているって。


ママは子どもに恵まれないから、私のことをとても大切に想っているって。


ちょっと躾が大変だけれども、それでも可愛いと優しくしてくれます。


ママ、私は長生きしてずっとママの側にいたい。


いいですか?


◆◆ 志惟七

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