第17話 言い訳

レイナ、僕はテーブルの椅子に力なく

座った そして重い口を開いた


ずっと言おうと思っていたんだ

タイミングがなくて


レイナは、すかさずタイミングは一緒にいたんだからいっぱいあったといい、泣いた


美和子に手をあげたことをいうと

レイナは、私がDVに苦しんでいる話しを

心の中で、笑ってきいてたの 馬鹿にしてない

レイナの真剣に怒っている顔に、僕は

違うよというのが、精一杯だった


レイナ、この離婚届けと僕の事もきいて

ほしい  そう言って、レイナが働いている

ホテルに泊まるようになったいきさつ、

そして仕事の板挟み、妻の暴走、子どもが

いること

そして、レイナを愛していることを

ゆっくり、言葉を選びながら

レイナに話した


レイナは、涙が枯れたのか、疲れたのか

黙って聞いていた


僕はおもむろに、戸棚の引き出しから赤の小箱を

取り出して、レイナに見せた


レイナ、真剣に考えているんだ

タイミング悪過ぎだけど、


レイナが言っていた1カラットの指輪

結婚する時、ほしいって

僕はみせた


レイナは黙っていた





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