第17話 言い訳
レイナ、僕はテーブルの椅子に力なく
座った そして重い口を開いた
ずっと言おうと思っていたんだ
タイミングがなくて
レイナは、すかさずタイミングは一緒にいたんだからいっぱいあったといい、泣いた
美和子に手をあげたことをいうと
レイナは、私がDVに苦しんでいる話しを
心の中で、笑ってきいてたの 馬鹿にしてない
レイナの真剣に怒っている顔に、僕は
違うよというのが、精一杯だった
レイナ、この離婚届けと僕の事もきいて
ほしい そう言って、レイナが働いている
ホテルに泊まるようになったいきさつ、
そして仕事の板挟み、妻の暴走、子どもが
いること
そして、レイナを愛していることを
ゆっくり、言葉を選びながら
レイナに話した
レイナは、涙が枯れたのか、疲れたのか
黙って聞いていた
僕はおもむろに、戸棚の引き出しから赤の小箱を
取り出して、レイナに見せた
レイナ、真剣に考えているんだ
タイミング悪過ぎだけど、
レイナが言っていた1カラットの指輪
結婚する時、ほしいって
僕はみせた
レイナは黙っていた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます