企画ものの反省会
三谷一葉
第一回イトリ川短編小説賞
あとがき
1、第一回イトリ川短編小説賞に参加しました。
カクヨムで、「川」と呼ばれる企画があります。
テーマに沿った新作短編を投稿すると、三人の闇の評議員さんから講評を頂けます。
大賞に選ばれるとイラストがつきます。
楽しそうだなー、と思って見てました。機会があれば参加したいなー、と思ってました。
大賞に選ばれることはまずないでしょうけど、少なくとも三人の方から講評は頂ける。普段PV増えただけで喜んでる人間には垂涎ものです。
そんな時に、第一回イトリ川短編小説賞が開催されました。
テーマは「たったひとつの望み」。
えいやーっと思い切って参加することにしました。
春灯りの日に捧ぐ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054917444502
2、もともと話は考えてあった
元々は、吟遊詩人のギーゼラを主人公にした長編の中の話のひとつとして、話の内容自体はぼんやりと形になっていました。
吟遊詩人として各地をぶらぶらしていたギーゼラが、その村に伝わる勇者の伝説を歌う。
観客の後ろで、悲劇の主人公になってしまった勇者の幽霊が、実にのんびりと、ちょっと誇らしげな顔をしてそれを聞いている、みたいな。
後日譚というか、作中作のつもりでした。
文字として形にしたのは今回が初めてです。
3、たったひとつの望み
命と引き換えに魔王を倒した後、神様から「ひとつだけなら何でも叶えてあげるよ」と言われました。さて、どうする?
ルネならどうするかを考えると、「自分が生き返る」は選ばないだろうなと思いました。
「シモンが生き返る」にしようかとも思いましたが、たとえ生き返ったとしても病弱なシモン一人で生きていけるのか、そもそも既に埋葬された人間が突然生き返ったら化け物扱いされて殺されてしまうのでは? となったので、そちらも却下。
では何を望むだろうと思った時に、自分が頑張った結果がどうなったのか気になるんじゃないかと思ったんです。
なので、ルネの望みは「一番好きだった春灯りの日に、幽霊となって故郷に戻る」ことになりました。
4、楽器の表現難しい
文字で音を表現するのって難しいです。
語りの部分と地の文で差をつけたいな~と思って、語りの方は改行多めにして、地の文はぎっちり詰め込んでみたりしたんですが…………もっと歌っぽい表現が書けるようになりたいです。
いっそ詩にするかとも思いましたが、無理でした。難しい…………。
5、設定だけは長編並にあります。
書けるかどうかはともかくとして、設定だけは長編並に考えてました。
毎度のことながら名前決めるのめちゃくちゃ苦労してました。「春灯りの日」だけは確定してましたが。村と大陸の名前が…………。
ルネとシモンも決めるまで大変でしたね…………これだ! て名前がなかなか見つからない。
「フランス」「男性名」で検索してばばばばーっと見て、あーでもないこーでもないとやってました。
設定だけの時は「勇者」と「勇者の幼馴染」で充分なんですもの。
6、イメージBGM
幻想水滸伝の「失われた日々」です。
あの笛の音、好きなんですよねえ。
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