第9話

腹を下した。

世界にどのような危機が訪れても、人間は、便所に駆け込み、用を足さねばならぬ。

すまぬ、私も人間の一員。

トイレットペーパーを買わずに生きてゆけない、この定め。


この紙、使うか…

いや、デジタル本じゃあ駄目だ。

紙の本でないと…


紙を笑う者は、紙に泣く。


トイレットペーパーにさあ、印刷って、駄目かなぁ?


読んで、用を足して、流して。

あかんか?


だから、他の人じゃなくて、私の、この駄文でいいからさあ。


そのために書いたんだよ。これ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る