第30話 番外編:勇者の軍勢シルバの災難①

───とある魔法都市にて。


俺の名前は「シルバ・ウルフ」。

ギルド「銀風」のリーダーをやっている。

見ての通り、レベル102の聖騎士パラディンだ。

俺のギルドも加盟している大規模ギルド連盟「古代の盟約イニシエノエニシ」通称:エニシの指示でこの都市を中心とした一帯を調査している。

Ver3.0の最前線じゃなくてVer2.0のこの地方を任されてるのは、ウチのギルドの実力が信用されてないからじゃない、偶然だ。

とはいえ、もちろん調査だけが目的じゃない。

ギルドメンバーの新規勧誘も兼ねている。

そう、例えば、あそこの武器屋の前で佇んでいるレベル32の駆け出し戦士くんとかな。

……さては、それなりに良い武器を見つけたはいいが、お金が足りなくて持ち物を売ってしまうか考えている。ってところじゃないか?

俺のギルド勧誘術の出番ってわけだ。



やあ! ちょっといいかな?

まずは気さくな明るいキャラを作って話しかける。

「……えっ!? あ、はい。何でしょう?」

なんかすごいビックリした顔をされたな…。

んんっ! いやぁ困っているように見えたものでね。何か助けが必要なんじゃないかい? いや、言わずともわかるとも、武器を買うお金が足りないんだろう? 何ユニくらい足りないんだい? 

まずは恩を売るところからだ。

「……。」

うわーぉ。すっげぇ警戒されてる…。

そう警戒しないでくれ、俺は君を助けたくて───。

「私の仲間に何かご用ですか?」

「あ、。なんか突然話しかけられちゃって…」

…と、ツレが居たのか。

ふ〜む、レベル53の冒険家か。この娘もギルド未加入みたいだし一緒に誘ってしまうか。

「私達は予定がありますので。」

ちょっ、ちょっと待ちたまえよ。

君も、そこのお嬢さんも、ウチのギルドに入らないかい? 悪い話じゃないはずだ。まぁそんな顔をせずに聞きたまえよ。

「はぁ……。快々晴々以外にもこういう輩がいるものなのでしょうか?」

ま、待て待て待て。流石にあのギルドと一緒くたにされるのは心外だぞ?

これでも“エニシ”に加盟している由緒正しきギルドなんだ。

「…! それを証明する方法はありますか?」

この娘、結構な強気で来るな。

もちろんだ、見たまえ俺の名前に表示されてる連盟アイコンを!

ん? 何やら内緒話か? まあギルド勧誘が初めてなら警戒もわかるが…。

「…パスタさん、一応話を聞いてみてもいいかと思うのですが」

お! いい反応! そいじゃあ…あそこのお店にでも行こうか、俺のオゴリでいいからさ!



……あれから20分ほど。俺は声を掛けたことを後悔していた。

「なぜ私達を誘ったのですか? ギルド連盟におけるあなたのギルドの目的は? 活動拠点は? 魔王軍への攻勢開始予想時期は?」

このハチコ・リードって嬢ちゃん、情報に対する知識欲が強すぎる…。


俺は仕方なくVer3.0の状況を語って聞かせる事にした。


〜〜〜


Ver3.0冒頭は次のように始まる。


物語の舞台は城塞都市『トレステ』。

Ver2.0最後に訪れるこの都市は、はるか昔に何者かの侵攻によって滅んでいた。

それが歴史好きの王子の手によって復興中であり、プレイヤー達も手を貸していた。

そして復興が進む中で、地下空間に古代に作られた転移装置が起動した事がわかった。

この装置は魔王の世界、すなわち“魔界”に通じていると王子は読み解く。

もしかしたら魔界に封じられていた魔王が目覚めたのかもしれない。

しかし、生半可な者を魔界に送り出すわけにもいかないためなのか、力あることを示す“証”を5個集めた者だけが装置を使って魔界に赴く事ができるという事が判明した。

“証”とは一体何なのか、どうすれば手に入るのか、いずれも不明だ。

しかし、今まで何もないと思われていた海の向こうには島が新しく見つかり、南の森には獣人の集落があるらしいとの情報がもたらされる。

この滅びた都市とかつて交流があったのだろうか?

それを確かめるならば赴くほかにないだろう。


〜〜〜


一部「ネタバレになるが構わないか」と尋ねたが二人とも問題ないと言う。まあストーリーは控えめに話したしな。

とはいえ質問をさらに重ねてくる。

「それで、“証”なるものは集まったのですか?」

ああ。まだ全部じゃないが…。とはいえウチの連盟“エニシ”が一番多く集めているハズさ。

なんせウチはユニバースで最初に立ち上がったギルド連盟。

代表を務めるのは天才と名高い「ヤクト」氏だ。

「えっ!? 最初のってピースフル……さんが立てたギルド連盟じゃないんですか?」

お! 流石にパスタくんのような初心者でも、ピースフルさんの名前は知っていたか。感心感心。

もちろん、「古代の盟約イニシエノエニシ」はピースフルさんが発起人で、かのギルド「究極英雄」が立てた連盟だとも。

しかし、その運営はギルドリーダーである『選ばれし英雄・ヤクト』プレイヤーに一任されてるのさ。

「ヤクト…? それはどんな人物なんですか?」

ハチコ嬢が何か気にしてる様子だ。

ふふふ、ヤクト氏について知りたいかい?

知りたいよな、なんてったってユニバースNo.1ギルドのリーダーなんだからね。

その「究極英雄」にピースフルさんを勧誘したのもヤクト氏でね、名前こそ英雄を名乗っているんだけども、後方支援に特化した構成の能力でもって人を使う能力に長けている。

天才の名前を轟かせたのはシミュレーション型戦闘のイベントの時でねぇ、自分1人で空城の計を演じてからの踏み込んだ相手を閉じ込めて時間稼ぎのうちに敵本陣を急襲するなんて離れ業を演じてのけたのさ。

”エニシ“が他のギルド連盟よりも頭ひとつ抜けているのは、間違いなくヤクト氏の活躍によるものだね。

「もう少し詳しく聞かせてもらえますか?」

ふっふっふ、ハチコ嬢はヤクト氏が気になるみたいだね、気持ちはわかるよ。なんてったってNo.1ギルドリーダーだからね。

とはいえ、情報は武器だし、タダで教えるというのもな…。

「…情報に聡いギルドって魅力的ですよね、パスタさん。リーダーが情報に強いなんて特に理想的だと思います。」

「えっ、すいませ……じゃなかった、そうですね。物知りなリーダーなんて憧れちゃいますよね。」

「ええ。他のギルドの事情に明るいリーダーのいるギルドなら好きになるかもしれませんね…?」

君たち露骨におだててくるねぇ。

悪い気はしないし、しょうがないなぁ。

Ver3.0開始当時の話になるが、いいかい?

俺の「銀風」も含めてそうだったんだけど、多くのギルドはこれまでのストーリーが一本道であったことから、今回もそうであろうと楽観視していたわけさ。

歴史好きの王子のようにガイド役がいるのだろうって。

そして、とりあえず船を用意して海の向こうの島に行ってみる、とりあえず探索してみる。そんな具合に手当たり次第に進めてみたわけだ。

しかし、結果として”証”の情報は全く得られず、新しい街を堪能するだけで、物語が全く進まなかったわけさ。


一方、魔王の危険性について警戒したピースフルさんは新しいエリアには行かず、早期からギルド連盟の立ち上げを提案したのさ。「魔王は村一つを簡単に支配してしまった。攻撃の規模が今までのユニバースの流れと違いすぎる。手をこまねいていてはすぐに魔王の勝利で決着してしまう。」ってね。

しかし、さっき言った通り、楽観視するプレイヤーが多かったこともあって、連盟と呼べるほどの規模は集まらず、最初は彼と仲の良いギルドが4つ集合するに留まっていたらしい。

らしいってのはアレさ、その時の加盟には俺のギルドは含まれてなかったからね。


そんな感じでギルド連盟にはギルドは集まらなかった。そこでピースフルさんはヤクト氏に相談したんだろうな。いや、真偽のほどは定かじゃない。元々はヤクト氏が計画したものにピースフルさんが乗った形かもしれないね。

ヤクト氏は頭が回るが、知識も豊富でね。

歴史的・設定的視点から最初の“証”のありかを類推して、最初に集まったギルド連盟メンバーと共に世界最初の“証”を発見したんだ。

その場所はなんとも灯台下暗し。

最初の証はトレステの街で見つかったんだよ。

そんな彼曰く「世界図鑑を読めばわかる」らしいよ。

いやぁ、彼ほど『世界図鑑』を読み込んでいるプレイヤーは他にいないだろうねぇ。

俺もこの地方に来る際に指示を受けたけど、どこをどう探せばいいか完全な内容だったものな。

「やっぱり……。」

ちょ、ちょっとハチコ嬢、そんなコワイ顔しないでくれよ、どうしたんだい?

「なんでもありません。私のことはいいので話の続きをお願いします」

わ、わかった。えーっと、そうそう最初の証を見つけたヤクト氏は、その情報を見返りとして渡す代わりにギルド連盟への加盟を呼びかけたんだ。

エサで釣って人を動かす…古典的だけど、効率的なやり方だよね。

なにせ俺もその呼びかけに応えて参加したクチでね、そこで初めて証の正体を知ったわけさ。

プレイヤー1人につき1個手に入るタイプのアイテムだったよ。

こうして証の入手方法につられて一気に100近いギルドが加盟したんだ。

そのあとヤクト氏は全ギルドに情報収集を命じたのさ。こんな感じで一つの街に3つほどギルドを送り込んで、徹底的に調べ上げさせる。

彼の見立てでは、新しい島や森の攻略は所持している証の数がカギになって新しい情報が手に入るだろうって判断してね。

しかも注目すべきは、ギルド同士の関係も見抜いていた事さ。

仮に“証”の情報を発見したギルドがそれを独占しようとしても、同じ街に派遣された他のギルドが阻止するように仕組んでいてね。お陰でギルド連盟の中でもエニシはもっとも多くの証を集めているギルドというわけさ。

我々に対抗して他にもギルド連盟は立ったけど、ヤクト氏ほどの統率力がないからな、一番はやはりウチのギルド連盟ってわけさ。

ハチコ嬢はメニューを操作しながらも俺の話を聞いていた。

顔を上げるとさらにさらに質問を重ねてくる。

「それで、現在エニシは全部でいくつの証を集めたんですか?」

ははは、流石にそれは明かさないよ、ウチのギルドに加入すればわかることだしな。

そういうわけで、そろそろどうだい? ウチのギルド「銀風」に入らないか?

ハチコ嬢は悩んだ様子を見せている。

「そうですねえ…」

パスタくんはどう思うかね?

「俺、いや、僕はハチコさんの方針に従うので…」

そうかい? ならやっぱり…ハチコ嬢、ウチのギルドに入ったら───。

俺が結論を尋ねようとした所で、1人のプレイヤーが来店する。

そのまま真っ直ぐにこちらへ来ると、俺の横に立った。


『Lv.122 あまねく・わかつ 鬼/剣豪』


……は?

ちょ、ちょっと待て。

なんでこんな所に魔王軍四天王が!?

こないだのティオちゃんインタビュー以降、何の新情報もなく、暗躍を続けているという噂だったのに、いきなり姿を見せるのか?

混乱する俺をあまねくが見た。

「俺の弟子とその友人に何か用か?」

えっ?

誰が、誰の、弟子?

パスタくんが立ち上がる。

「あまねくさん、待ってましたよ。行きましょう。」

「パスタよ、準備はいいのか?」

「もちろんです。」

そう言って席を立ち、店を出ようとする。

「弟子が世話になったな。代金は払っておいてやろう。」

そんな四天王を俺は呆然と眺める。

……ハッ! 待っ…。

呼び止めようとする俺の頭に少し前のイメージが浮かぶ。

あまねくが表彰式で、出会い頭に他のプレイヤーを両断したシーンだ。

もしここでパスタくんを呼び止めれば、俺もあのプレイヤーと同じ道を辿る気がする。

しかし、いや、だからこそ呼び止めなくては。

あまねくなんて凶暴なプレイヤーを師として仰ぐなんて明るい未来は訪れないだろう。

ここで俺がパスタくんを助けなくては!


待ちたまえ!!


そう言って手を伸ばした俺の指先が、突如出現したメニューのボタンを押していた。

『占有状態が申請されました。

承認して戦闘を開始しますか?

申請者:あまねく・わかつ

はい/いいえ』

俺の指は[はい]を触っていた。

うおおおああああっ。

驚く俺を見てあまねくがニヤリと笑う。

「用があるのがパスタではなく俺の方だったか。」

その笑みの邪悪さ。

さては、俺が呼び止める瞬間を見計らって占有状態を申請したな!?

既にメニューは30秒カウントを始めている。

腹を括って戦うしかない。

四天王、何するものぞ、聖騎士シルバの実力を見せてやるぜ!

あまねくに続いて店を出ると、あまねくに向き合って俺は盾を構える。

聖騎士のメイン装備は大盾と槍が主流だ。

ピースフルさんのような可変盾じゃないが、正面方向からのダメージカットに特化した俺の自慢の盾。

さらには、鎧についている特殊スキルで背面を除く270度の広範囲を正面として扱う。

防御は万全だが、あまねくはカウンター型の剣豪で、居合いの名手だからな。

おそらくこっちの攻撃を一回だけ受け流した後に連続攻撃で削り切ろうとするに違いない。

ゆえにまずはフェイント系スキルによる攻撃でカウンターを潰す所からだ。

そんなことを考えているうちにメニューのカウントは残り5秒程度まで来ていた。

周囲を見ればパスタくんやハチコ嬢の他に、同じ都市の調査に任命された別のギルドのやつなんかもいる。あまねくの出現に目をむいているみたいだ。俺でも驚いているよ。

再びあまねくに目を向けた所で、メニューのカウントが0になった。

それと同時に動き出す。

食らえっ! 槍技『引き落とし』!

俺がフェイント型の突き攻撃を放った刹那。

…あまねくが消えた。

どこに消えた? と思ったが探す必要はなかった。

俺のHPが急激に減った。

それがあまねくの位置を教えてくれる。

俺の防御が薄いのは一方向だけだ。

背後を見ると、既に刀を振り下ろした後のあまねくがいた。

何が起きたのか全く分からなかった。

フェイントに対して発動するような瞬間移動カウンターだろうか?

あまねくの代名詞といえば構えに始まるカウンターだし、その可能性が高そうだ。

あまねくが新しいカウンター技を覚えたのだろう…そんな情報が得られただけでも死んだ甲斐はあったが、ここで簡単に負けるほど、俺は弱くないぞ。

パワーシールドとバリアサークルで全面の防御を…。

「冥界十王」

俺を取り囲むようにあまねくが9人追加された。

はぁ?

どこを見てもあまねくしかいない。

ごめん皆、リーダーはちょっと死んだわ。

あ、でもあまねくに奥義を使わせた男としてちょっと自慢できるかも…。

あまねくたちの攻撃に耐えきれず、俺のHPはゼロになった。

が、まだだ! “騎士の意地”! 死んでも7秒だけ生き延びる。何かあまねくスキルの一つでも解明して…。

そんな時にハチコ嬢のことが目に入った。

俺と目があったからか、申し訳なさそうに話しかけてくれた。

「騙すような真似をしてごめんなさい。お詫びと言っては何ですが、この都市の北、フルエイオの祠に証に関する情報があると思いますよ。それでは、さようなら。」

このハチコ嬢の言葉で俺は全てを悟った。

ギルド連盟において、魔王軍の情報は証と同じかそれ以上に重要なものとされている。

それは、証集めの先、魔界に乗り込んでの全面戦闘における準備もまた必須で、そのためには情報収集が基盤となるからだ。

しかし、魔王軍もまたプレイヤーなのだ、俺らがこうして調査を行なっているのと同じように、

俺は他の競合するギルド連盟に漏れてはまずい情報を明かさないように心がけていたが、魔王軍に知られてはいけない情報という観点では無警戒だった。

随分とベラベラ喋ってしまった気がする…。

やっちまった…。




─────という事があったわけさ。

俺はギルドメンバーの前でこれまでの経緯を説明した。

ウチのギルドは合計10人だがここに居るのは俺を含めて6人。

そのうち5人が呆れた顔をしている。

「リーダー……。」

うん?

ワナワナと拳を震わせているのはウチのヒーラー、クロスメイジのアリオンだ。

俺があまねくと一騎打ちという活躍見せたから、感動で震えてるのかな?

「バカチン!」

おぐぉっ。

思いっきり殴られた。

「あたし、いつも言ってたじゃん! 連盟からの情報には気をつけなさいよって!」

お、おう?

なぜ殴られたかイマイチ分からんのだが?

俺はこんな時はアタッカー、砲撃手シューターのデルモートに助けを求める。

いつも俺には優しい頼もしい奴だ。

「俺っちも、こればっかりは弁護できねぇわ。」

あれぇ?

「旦那よぅ、“パスタ・ルーム”も“ハチコ・リード”もギルド連盟の要注意人物として名前が挙がってるんだわ。

前者は見かけたらピースフルさんに連絡入れるんだわ。知り合いだとかで。

後者に至っては四天王の可能性があるってんで、人物を精査する必要を求められてるんだわ。」

え? マジ?

「マジもマジ。大マジさぁ。俺っちもこんなん言いたかねぇが、もちっとしっかりしてくれやぁ。見ねぃ、他のメンバーも鬼みてぇな顔しとるわ。」

まて、待て待て。

確かに俺に落ち度があるのはわかった。

だが得たものも大きいぞ?

ハチコ嬢が怪しいってのは噂程度だったんだろ?

俺が身を挺してそこに確証をもたらしたんだ。

さらには、魔王軍も情報を集める段階にある…まだまだ向こうも準備不足ってことも判明したわけだ。

どうだ? この情報に加えてあまねくのフェイントカウンターの存在を報告すれば、少なくとも怒られるってことはねぇだろ。

我ながら大活躍だと思うが、メンバーの顔は険しいままだ。

「…どうだか。こっちの情報を漏らした時点で大目玉だよ。」

「ウチもそれ言おうと思ってたぁ。」

「はーぁ…。悪い…オレがリーダーの単独行動を許したせいだ…。」

結局は俺のせいかよ。ケッ。

「これだけの事をしでかして、その態度でいられるのヤバいわ。」

「この人、昔からこんな感じ。」

言いたい放題言いやがる。

俺だって真面目になぁ…。

「それで? リーダー、この後どうするの?」

アリオンの一言で皆の顔がこっちに向く。

この後?

決まってるだろ、フルエイオの祠を調べに行くんだよ。

「はぁ!? それってハチコ・リードの言ってた場所じゃん。敵の言葉を信じるっての?」

いや、だからこそだろう。

俺を騙そうとしたのか、それとも真実なのか。

仮に真実ならどうして俺に教えたのか。

敵側に証の情報を推理する能力のある人物がいるのか。

まさに、ハチコ嬢という人物を考えるに良い機会じゃないか。行かない手はない。

「時々リーダーって平然と確信突くよね。」

「この人、昔からこんな感じ。」

はい、はい。

準備するぞー。

俺は他のギルドに行き先の連絡するから、行動開始〜。

こうして俺らは祠へと向かう事にしたんだ。

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