第234話 はい、ポチッとなっ!
と、言っても、ぶっちゃけ
解放した
「付与者」
付与者の権能で球体に固定してっと、コレで器の出来上がり!
あとはここに
「完成!」
うんうん、不備は無いな。
まぁ、
『いやいや、一応言っておくけど、誰にでも簡単にできる作業じゃ無いからね?』
ふ〜ん、まぁ何でもいいじゃん。
細かいことは一々気にしない主義なのだよ私は。
『細かいことって……』
それにしても……ふっふっふ〜ん、終焉の大地にある私のダンジョン、邪神が作ったダンジョンコアにも引けを取らないと断言できる!
流石は私! 我ながら素晴らしい出来だわ!!
「レフィー様、
「その球体は一体?」
「す、凄まじい力を感じますが……」
ん? あぁ、そうか。
アランを筆頭にグランツェ公、エレナも不思議そうにダンジョンコアを見つめてるからどうしたのかと思ったら。
そう言えばアラン達はダンジョンコアを見るのは初めてか。
「コレはダンジョンコア、
「そもそも
「その小さな球体が迷宮の核である心臓部?」
「それに擬似神域とは……?」
う〜ん、まぁアランもグランツェ公も武官じゃ無くて文官だし。
為政者や軍師としては有能でも、個人の戦闘能力は多少は強いとは言ってもせいぜいがAランク冒険者程度。
人類の中で名実ともに最強の一角であるエレナみたいに、そこまで強いわけでも無いし。
神域の事とかを詳しく説明した事もないからピンと来ないのも仕方ないか。
「そ、それはつまり、そのダンジョンコアを使えば誰でも神域を展開する事が可能になると言う事ですかっ!?」
「ん、擬似だけど」
「っ!!」
そう! その反応!!
神域の事を知ってて、このダンジョンコアの
「あの、私達にもわかるように説明していただきたいのですが……」
「一体何が何やら……」
ふっふっ〜ん! さぁ、我が弟子エレナよ!
もっと私の凄さを思い知って、私の事を畏怖し、尊敬し、そして褒め称えるが良いっ!!
『絶対に聞いてないね、コレは』
「では、レフィーお嬢様様に代わって私がご説明します」
「ははは……シルヴィア様、お願いします」
「はい、神域とは、超越者……一般的に神と呼ばれる存在が自らの力で支配下に置き、外界とは隔離された空間の事を指します。
神々が管理しているこの世界とは異なり、個人によって創造され、その者が支配する当人のためだけの小世界です」
「神、個人が支配する小世界……」
「その通りです。
神域内に於いては
全てが創造者の思うがままとなります」
「その神域を擬似的にとは言え使用できるのが
この核となるのがあのダンジョンコアと言う球体……」
「それはまた、なんとも凄まじい話ですな……」
その通りっ!!
アランとグランツェ公もダンジョンコアの凄まじさについて理解してくれたようで何より!
つまり、
それこそ、本当にただの一般人でも神と同等の絶対者になる事ができるシステムであり。
その全てを管理する核こそが、このダンジョンコアなのだ!!
「けど、当然リスクもある」
誰でも神と同等の権能を持てる。
そんな事がなんのデメリットも無しに許されるはずがない。
「1つ目は、
一応、迷宮内部に侵入者がいたり、その侵入者を殺す事でDPを獲得することはできる。
できるけど、そもそもの迷宮を造るのに必要になるDPはダンジョンマスターの魔素量に依存するし。
私の時みたいに初っ端が何もないただの部屋だった場合、侵入者がいれば即戦闘。
結局はダンジョンマスターの実力に依存する。
「2つ目。
コレが1番のリスクだけど、仮にダンジョンコアが破壊されればダンジョンマスターも死ぬことになる」
まぁ超越者に至っていない者が、超越者と同等の権能を有するわけだし。
この程度の対価は当然と言える。
まぁ尤も、既に超越者に至った私はその制約から解放されてるんだけども!
ただ、邪神に嵌められた事は忘れない。
絶対にいつか泣かせてやる!
『……』
っと、話が逸れたけど。
「ダンジョンマスターは強くないとダメ。
だから、皆んなにお願いする」
「「「「「「「っ!!」」」」」」」
何たって七魔公の皆んなは魔界を支配する大悪魔達!
私とシルヴィアに次ぐ最強の悪魔達なわけだし、
我ながら完璧な人選! 皆んな以上の適任者は存在しない!!
まぁ、今回はとりあえず実験的にアクスム王国で
全部で七つの迷宮を造る予定だし。
魔国にある私の迷宮とも連動さないとだから、全ての迷宮を統括するためにとりあえず迷宮の創造自体は私がやるけど!
「むふふ!」
別にこれはダンジョン造りが楽しいからとかそんな動機では一切ないのだ!!
迷宮のデザインは既に決定済!
「ふふふ……」
さぁ、驚愕せよ!
はい、ポチッとなっ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます