第22話 別の時間 そこは?

ぴいーチチチ・・小鳥のさえずり


いつの間にか 四人は 森の中にいた


「・・ここは?」アルテイシア


「ここは 別の時代 ある山の中だ・・姫」レグルス


「私は ここで そなた達を待つ

半日で一旦 この時空の扉は閉まる


夕方・・黄昏の時間だ

まあ 遅れて閉じても 


今回は 私がいるから 1日待てば また 朝に開けてやろう」


「だが・・

元の世界の時間から 2,3日遅れて 到着するやも知れない


たいしたズレでは ないが

リアン殿が心配するだろうな」レグルス


「わかった・・なるべく 夕方には戻るレグルス」アーシュ


「それとこれを」ポンとアーシュに小さな袋を渡す 

中には沢山の硬貨や横に長い紙が入っている


「この世界の金だ もし街に行く事があったら 土産に果実酒でも頼む」

「ああ、紙の方が金額は大きいぞ」


「相変わらず 呑みすけだな お前」半開きの目でアーシュ


にやり~んと笑いレグルス


「まあ そういうな・・エルトニア姫の救出に


手を貸したんだから 文句は なし・・だアーシュ殿」


「それぐらい かまわんだろう」レグルス


「街に行くとは限らんぞ」アーシュ


「その時には ちょおおおと・・残念だが あきらめる」

ちょお~と すねた顔をするレグルス


「わかった じゃあ 後で帰りは 頼むレグルス」アーシュ 


「ではまた有難うございます レグルス殿」アルテイシア


「行ってきますワン」わん子


「気をつけてな」レグルス


レグルスは一人 その場所で三人を見送る・・



「今回は案外 楽しい旅には なるが


アーシュ殿には 少々 残酷かもしれぬな 知らなくていい事を知ってしまう」

ふう・・とため息をつくレグルス

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