第20話 時の向こうへの旅立ち
半開きの目でアルテシアを見ながら言うアーシュ
「はい・・了解です アーシュ様」やれやれと思いつつ アルテイシア
「アーシュ様あ・・」小さなレグルスが声をかける
「ああ レグルスか・・元気だったか?」少し笑い レグルスの頭をなでる
「はい アーシュ様! アルテイシア姫様 おひさしぶりです」レグルス
「元気そうでよかったわ」今度はアルテイシアが レグルスの頭をなでなで・・
「・・さて・・どうしたものかな・・」考え込むアーシュ
すると・・何かの気配・・
「・・んっ! そこにいるのは誰だ!」
気配に気がつき 隣の部屋に隠れている人物に声をかけるアーシュ
サラリ・・銀色の髪が揺れる・・下半身は白い馬 上半身の腰から上あたりは女性の身体
銀色の金属で出来た胸の鎧を身につけている・・
・・美しきケンタウロス レグルス・・
彼女が隣の部屋から現れる・・
「やあ ひさしぶりだな アーシュ殿」 明るく笑うレグルス
「あ!レグルスさんだ!ワン お久しぶりですワン!」嬉しそうなわん子
「・・何故・・お前が・・?」アーシュ
「元気そうで 何よりだ アーシュ殿 わん子
ひさしぶりだな・・ふふ」軽く笑うレグルス
「今回は私が 時の案内人だよ・・
時空の彼方に飛ばされたエルトニア姫を捜すのだろう?」
「私が案内してやる」ふふ・・と笑うレグルス
「この方はどなたですの?」アルテイシア
「・・後で詳しく話すアル ひさしぶりだなレグルス」アーシュ
レグルスは言う「はじめまして アルテイシア姫・・
姫も今回の時間の旅に参加してエルトニア姫を捜すか?」
「時間の旅?よくわかないけど 当然ですわ!エイルを連れ戻します」アルテイシア
「ふむ 了解だ 行くぞ・・
と・・それからもし 暗黒の空間で はぐれても心配するな じっとしてるがいい
すぐに見つけ出して 迎えに来る」
「それから今回はエルトニア姫はバラバラには なってない
開けずにオルゴールの外側に触れただけだから」レグルス
「レグルスも~一緒にエイル様を捜すう」小さなレグルスが言う
「ダメ・・お前はまだ小さい
それに お前は あいにく時間の狭間には行けない
すでに本体の私が存在するから 砕け散る・・」レグルスは小さなレグルスに言う
「・・いい子にして お留守番たのむぞ」頭を撫でて 小さなレグルスに言う
「わかった お留守番する」小さなレグルス
「何の話だ?」怪訝な顔のアーシュ
「あとで話す 帰りも送ってやるから・・ほら急ぐぞ」レグルス
すると 目の前に ぽかりと黒い暗黒の空間が開く
ごく つばを飲み込むアルテイシア
「・・い・・行きましょう・・」ちょっと震えて ついアーシュの服を握るわん子
「落ち着け 大丈夫だ」わん子に珍しく優しそうな顔をするアーシュ
「大丈夫 私がいるから 繰り返すが はぐれても 心配しないで
そこにじっとしてろよ
必ず すぐに迎えに来るから」レグルス
四人は 時の扉・・時空の扉の中に入った
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