第16話 踊りの輪と・・暴走する馬車

「さてと」お菓子を食べ終え ベンチから 立ち上がるエイル


「僕・・じゃない 私も踊りの輪に入れて♪うふ」エイル


「あ、あの・・あの・・は はい どうぞ どうぞ」

少々戸惑いながらも 人々はエイルを受け入れる


祭りを街の人達と一緒に 踊ったりして 楽しむエイル


「御上手ですね」 「有難う」嬉しそうなエイル 



ガラガラ!大きな音


向こう来る 暴走する馬車


「誰か止めてええ!」馬車の中の人と業者


ガラララ・・大きな音を立て 今度は 馬車の車輪が外れる


「あ 危ない!」エイル 


走っている馬車の前に  


丁度 小さな女の子が 向こうにいる親の元に行こうとしていた  


このままでは撥ねられそうになる!



後先を考えず 

思わす 服の上の方を少し降ろして 背中の白の翼を出現させ


羽ばたき 女の子を抱き留めて 向こう側に飛んで移る 


抱きかかえたまま そして 風の魔法を慌てて唱える 


「風よ 風の精霊シルフール

その馬車を浮かせて ゆっくりと下に置いて!」エイルの呪文


魔法は上手くゆき 馬車は少し上に浮かび 


ゆっくりと・・動きを止めて 下に降りる


「はい これから気をつけてね・・」微笑むエイル 


涙を浮かべた子供を親に手渡す


「大丈夫ですよ」 親と子供に笑いかけるエイル


翼は白い光と共に背中の中に丸く小さくなってしまわれる


「あちゃ~」と竜は言う


エイルの様子ちらちらとを見ながら 

祭りのお菓子を食べてた竜 冷や汗たらたら 焦る


「その白い羽 色違いのオッド・アイ

色違いの瞳 ゆるやかな金の髪 変わった耳

まさか 本当の・・」


おそる恐る恐る猫耳の街の住人


騒ぎに集まってきた群衆の一人がエイルを指さす


「本物の 伝説の白のエルトニアさまだああ!」


「ええっ!」 大騒ぎになる


ええとお・・伝説って・・?エイル

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る