第14話 お菓子祭りを楽しむ 白の姫君と虫歯の竜

エイルは・・森の奥にある魔法使いの弟子のわん子の家で


例の魔法のオルゴールに触れてしまった 時の魔法のオルゴール


エイルは時の彼方に飛ばされた 


そこは遥か未来であり

にゃんこの王国・・猫耳としっぽがある人間達が住む国


お菓子祭りの真っ最中の街・・街の広場


竜が街の広場で 自分の虫歯の痛みをこらえつつ


ため息をついてる・・


「まだ かのう・・あの魔法使いと弟子の子達・・早く 治療してもらわんと・・


祭りが終わってしまうがのう・・」竜 半泣き・・


すると・・ 目の前に丸い白い光の塊が出現する 光は人間の形を取り


尻もちをついた 白い古代の服を着た金の髪の少女が現れる・・


街に出現した エイル・・エイルの傍に魔法のオルゴールが転がって落ちている


「いたた・・あ 魔法のオルゴール・・」


「ええと・・そうだ 持っておかないと・・」そう言って 


魔法のオルゴールを手持ちの子袋にしまうエイル


「・・そ・・そなた・・!」驚く竜


瞳はオッドアイ・・青と金に近い薄茶の瞳・・美少女・・


「あ こんにちは 竜さん・・あ 僕の言葉わかる?」明るいエイル


「は・・はい」竜


「あれ! どうしたの? 下顎が赤いよ あれ! その牙!

もしかして 虫歯?」エイル


うんうんと首を縦にふり 肯定する竜


「僕 もしかしたら 直してあげられるかも・・たまに暴走するけど」


「本当か! ぜひ頼む」喜ぶ竜


「ところで お嬢さん ・・まさかと思うが・・」


古代の服

少し短めの緩やかな白いチュニック 青地の金糸刺繍の飾られた帯

サンダル  魔法の腕輪 その姿の彼女をまじまじと見つめて問う竜


「オッドアイの瞳 緩やかな波打つ金の髪をポニーテイルにして

特徴的な白の国の貴族、王族が持つ その耳・・・白のエルトニア姫?」


恐る恐る聞いてみる 竜


「僕の事 知ってるの? そうだよ」にこりと笑うエイル


「・・・・・」沈黙して 硬直する竜


「じゃあ 魔法をかけるね」エイル


「・・大丈夫かな? 僕の魔法」とちょっと心配しながら魔法をかける


「水の魔法 癒しの水 水の女王アルテイシア姫の名を借り受け 


癒しの魔法 竜さんの歯を元通りにして!」


アルテイシアの力を借りて・・彼女に貰った魔法のちいさな宝石を手に握り


呪文で治すエイル


「流石 伝説の白のエルトニア様 有難うございます」


歯(牙)をキラ~ンとさせる竜 笑顔


「ああ それは アルのおかげだし・・僕の事知ってるの? 伝説って」


首をかしげるエイル


「あ、いや それより そこの広場の水道 ココアが出ますよ


使い捨てのカップはここにありますから 傍にゴミ箱もあります」と竜


「お菓子も無料ですから お食べ下さい」


「うん! わかった有難う!」祭りの会場の方に駆け出す


竜も そっと後を追う・・


じろじろ 猫耳の人達に 見られながらも エイルはココアを飲む 


「美味しい」嬉しそうなエイル

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