三日月

 カーブの奥へ湿る樹木の広場。街灯はまばらに置かれ、集まることは空への熱になる。白く月は幾つにも分かれ、木の葉が隙間をつくって入れ物になる。酸素に満ち足りた一夜の元は、線路を離れて存在する。

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