【罪と人】

つみひと


犯罪者の子、犯罪者の家族として生きる人々

英雄の子、英雄の家族として生きる人々


どちらもはあるだろう…

どちらもだろう…

しかし、どちらも同じ扱いはされない


「罪を憎んで人を憎まず」と誰かが言った…


それが出来るのは一部の人だけ

多くの人々は人を憎む

そして、その周りの人も憎む


犯罪者ではなく、犯罪者の家族も憎む

その家族がどんなに優れた人格者であっても、その子供が犯罪者おやを知らなくても関係ない


多くの人々は「罪を憎まず、人を憎む」


そして、多くの人々は差別する


差別の根源は


一人の白人が黒人を差別する

すると、それは瞬く間に「一人の白人が黒人を差別した事」ではなくなる

その「一人の」ではなくなる

白人という人々が黒人という人々を差別したことになる


人は罪を憎まず、人を憎む

人は人に憎悪し、人は人に憎悪を生む

そして、憎悪は恐怖に変わる

何もしていないのに何かをされるが知れないと恐れる

憎悪し、恐怖する

恐怖し、憎悪する


罪を憎んでいるのならば人に対して恐怖はしない

誰かが人を殺したとしても、その殺人という罪を憎んでいるのならばその犯罪者に恐怖はしない

狂人とされる者による犯罪の話ではない

犯罪者の多くは

しかし、そのが人を殺せばその人を恐怖する

それは罪を人と結びつけているからだ

多くの人々は、罪と人との結びつきを考える


「なぜやったのか?」


「なぜこの人はこんなことをしたのか?」


人は人の罪に動機を探す

動機を

罪を犯すことにと考える


それは、罪を見ていないからであり、人を見ているからである

罪を憎まず、人を憎むからである

動機があり、ことで初めて人は人を憎むのを止め、罪を見る

人はその罪よりも人を見る



犯した罪よりも、罪を犯した人が気になる

だから吊し上げて差別する


人は


「罪を憎まず、人を憎む」


だから人はことをやめない…


人は生きるためではなく、感情で命を奪うことをする唯一の生物である

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