ライナーノーツ的な①
本企画も残すところ数日となりました。
ここらへんで、拝読作品について語ったりもしてみたいと思います。
最近仕事の関係であまり拝読時間を確保できていないので、「すべての作品の中からピックアップ」している訳ではないので、その点ご了承くだされば幸いです。
■夏頼 様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918616767
今回ご紹介したいのは、本企画初参加でいらっしゃいます、夏瀬様の作品。
ノスタルジックな世界観が最高ですね。コメントでも触れられていますが、日本を代表する某映画スタジオが得意としそうなところの、古き良き習慣を大切にしながらもしかし今もなお確実に日本のどこかに存在しそうな、そういう雰囲気です。
私がこの作品を拝読して感じたのは、「読んでいて楽しい」という印象でした。
特に、地の文を楽しく読めたのです。
作者様の筆力が高いことはもちろんのこと、世界観がしっかりしていることで、登場人物のコミカルな動きやおかしさなどを端的に表現することに成功しています。決して本文の分量を肥大させずに、しかししっかりと背景までを描ききる技量は流石だと思います。
またアイテムとして車が登場しますが、この車がしっかりと物語の中で重きを置かれているのもポイントが高いですね。
登場人物はこのアイテムを通じて物語を動かしており、そして本プロットのキーである「手紙」についても、このアイテムを通じて語られている所がまたニクいです。本作においてこのアイテムは第三の主人公とも言えるでしょう。
文字数は少ないですが、映像としての情報量はかなりのもの。
少ない文字数にどれだけの価値をもたせられるかは作家として重要なポイントであると私は考えており、その点でこの作品は「模範的」だと言えるのではないでしょうか。
それでは、また。
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