28 無
移ろいて哀しき街の灯よ
その一瞬の煌めきも
忘却の闇へと流れ去る
光の向こうの儚き日常は
眼球の表面にすら触れられぬ
まるで、この世の初めより
存在などせぬように
流れ行く光の渦に包まれて
そう、きっと
僕は存在しない
この酔っ払いに
まみれた電車も
音も
光も
においも
君の香りも
世界など
初めから存在しないのだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます