17 闇

僕の傍らに

ひっそりと寄り添うのは



それは死の香り

時に僕を苦しめ

時に僕をいたわり


どんな光の下でも

ひっそりと主張するのは



お前はそれで幸せか

あいつはそれで幸せか


生の裏側に潜む

死の香り


それに触れぬように

囚われぬように

顔を背け

無理やり笑い

光を燈し

瞳を開き


そうして

光に汚された大脳に

心臓は悲鳴を上げる


ほら

そこに闇があるだろと

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