「上陸! アディス一家」


 ――洋上。大陸からは遙か彼方。

 天気は快晴。満天の青空を映し出す水面は鏡。そこに白い帯を引いて船が往く。力強く風を切り、波を砕きながら。楽し気に歌う、海鳥たちと共に。

 やがて目指す先に島影が見えてくると、操舵席に立っていた男は大きく深呼吸をして気持ちを整えた。


 あれが、あの島が、世界の最果て――入れば二度と出られないという海域の正体。

 一見、ただの絶海の孤島。遠くからでも、建造物のようなものの輪郭が、木々の向こうにちらりと見える。果たしてヒトはいるのか。それとも無人か。

 情報は何もないに等しい。

 しかし、それでも進むのみだ。

 何故ならここはもう既に、不出の海域。


「あれが世界の、始まりと終わりを見届けるところ……か」


 もはや引き返すことなど、できはしないのだから。





 *




 彼の名はアディス。

 双剣を振るい、数多の敵を打ち破ってきた豪傑である。

 年齢は二十代後半に見えるが、実際はもっと若い。

 若さの割に逞しく見えるのは、積み重ねた冒険が彼に貫録を与えたせいだろう。

 性格は、快活。

 悪く言えば大雑把。

 情には厚く、仲間からは一目置かれるリーダー格。

 しかし本人に言わせると、「まともな人間に出会わない」とのこと。

 言葉通り、彼の仲間は少々、変わり者が多かった。


 だから、もしかしたら最後になるかも知れないこの冒険の先で、新たに人と出会うことがあるのならば、今度はまっとうな人間であって欲しい。彼は内心そう思っていた。

 ……現在。彼の背後には約一名の黒光りする筋肉が、鉄パイプを組み合わせた謎の器具にぶら下がり、高速で懸垂を繰り返していた。目つきが怖いからサングラスをしていることをアディスの妹分から厳命され、それを忠実に守る存外律義な男――ギグラである。この船においては主に筋肉を担当している。詳細不明。


「……おい。おい。おいギグラ。人がせっかく、甲板で新たな冒険の気配ってやつを堪能している時に、不愉快なBGMを奏でてんじゃねーよ。要らねーんだよその野太い喘ぎ声と器具の軋む音が織り成す二重奏! 部屋でやれ!」


「失敬な! フッ! このッフッ良く晴れたフッ日に外で筋トレフッしなくて、フッいったいいつフッするというのだ! フッ!」


「今じゃねーのは確かだよ。そしてそのドヤ顔をやめろ!」


「フゥ……悪いがこの顔は生まれつきだ。……だが一つだけ言っておこう、俺のこの筋肉は、決して生まれついたものなどではない……そう、俺が自力でここまで育ててきたのだ! 思い返せばあれは、俺の七歳の誕生日……」


「行かせねーからな。おまえの回想シーンなんか絶対に。今後どんなことがあってもだ」



 再びギグラに背を向けたアディスは、眼前に迫る孤島の姿を見やる。

 あれが、入ったら二度と出ることのできない海域に隠された秘密の島。

 見た目は普通の、なんてことはない自然豊かな島である。しかし彼の目にどう映ろうとも、あれが数多の人間を吸い込んで来た地獄であることに変わりはないのだ。微塵の油断もなく、生存するために必要な感覚は、研ぎ澄まされていく。


 脱出不可能である原因については、様々な憶測が飛んでいる。

 海域には恐ろしい化物が潜んでいるとか。

 特異な海流が渦巻いているだとか。

 時空に穴が開いていて、異次元に飛ばされてしまうなんてのも。

 行けば本当に誰も帰ってこないから、全て憶測に過ぎないのだが。

 歴史に名を刻む偉人のうち何人かも、最後はこの海域の調査に向かい、帰らなかったということが史書に記されていた。晩年行方不明になったという世紀の大発明家テイラーナントカという男なども、恐らくこの海域に密航したのではないかという話だ。


 好奇心は猫をも殺すというが、このたび晴れて自分もその一員となってしまったことをアディスは何故か誇らしく思った。

 俺に任せておけ。今あの島で生きている人間がいるなら、俺が全員助け出してやるぜ、くらいのノリである。頭は悪くないはずだが、やや短絡的な節があるアディスなのであった。

 そんな彼に、後ろから悪態が投げかけられる。


「貴様は。フンっ。とんだ。フンっ。悪党だよ。フンっ」

「うるせぇ。喋るか鍛えるかどっちかにしろ」

「では鍛える。フンっ。フンっ。フンっ!」

「…………」


 鍛えるのかよ。

 なんで唐突に悪党呼ばわりされたのかくらい説明しやがれ。


 ……と思ったが、ギグラの言わんとすることは、アディスにも分かっていた。

 自覚はある。自分が、とんでもない悪党だということくらい。



(――もう少しで、俺はあいつらを置き去りにするところだったんだな)



 ギグラは別にどうでもいいが。

 アディスには他に二人、大事な仲間がいた。

 妹のような存在のフライアと、右腕のような存在のミレーユ。

 大事に思っていたからこそ、ここにだけは連れて来ないつもりだった。命を捨てるにも等しいこの冒険には、自分一人で挑むつもりだったのだ。


 しかし、計画を実行する予定だった三日前の早朝、色々あって。

 フライアにしこたま怒られ、結局、全員で来ることになってしまった。

 実はしかもまだ、そのことについて正式に謝ってすらいなくて。

 だから航海の間、ずっと彼女だけは不機嫌を貫いていたのである。


「――お嬢は朝早かったから寝ると言っていたが。いつまであんな不貞寝をさせておくつもりだ、船長」


 いつの間にかトレーニングを終えていたギグラが、マストの台座に腰掛け、タオルで汗を拭いながら言う。


「島につく前に詫びの一つは入れた方がいい。女は、男がうやむやにしようとるすのを絶対に許さない生き物だからな。この俺が言うのだから間違いない」


「うるせぇ。誰なんだおまえは」


「強いて言えば筋肉……いや。それを名乗るには俺はまだまだちっぽけなのかも知れないな……どうだろうか? 俺は筋肉を名乗るに相応しい身体を、手に入れられただろうか?」


「おまえの話はどうだっていいんだよ」





 *




 扉の鍵は開いていた。


「――謝りに来たんですか。それとも夜這い?」

「夜じゃねーし。起きてるじゃねーか」


 軽くノックだけして中に入ると、彼女――フライアは丸い窓の外を眺めて立っていた。ゆっくりと振り向いても、ふわりと舞うように靡く薄茶色の髪は、差し込む光に照らされて、まるでヴェールのように見えた。


 二人とも、幼い頃に両親を亡くし、それ以来、共に暮らしてきた間柄だった。

 少しばかり年の差はあるが、幼馴染である。

 血の繋がりは無くとも、彼から見れば妹も同然。

 恋愛感情は、あるのか、ないのか、定かではないが――もしフライアが他の男に取られるようなことがあれば、アディスはきっと鬼神の如く怒り狂うだろう。うちの娘は誰にも渡さん、とでも叫びながら。


「いやまぁ、なんつーか。謝りに来たんだよ。俺も。冷静じゃなかった。すまん」

「……三日も待たせてそんな軽いノリの謝罪で許されると思ってたんなら、まずそのことについて土下座して下さい。土下座して靴を舐めたら、その後の謝罪の受け入れ準備を考えてあげてもいいです」

「誰がそこまでするか」

「じゃあ一生許さない。一生、もう二度と、私の前から勝手にいなくなろうとするなんて――絶対に許さない」

「…………あぁ。それはマジで。そうする。二度としねぇよ……」


 ――同じことを、誓ったっけ。こいつの両親の墓の前で。

 今更そんなことを思い出して、アディスは何も言えなくなる。

 やってることが本当、完全にただの悪党だった。まるでギグラの言う通りだ。


「もし帰ってこなかったら、首を掻き切って死んでやる……この船を事故物件にしてやる……」

「それはやめてマジで。……切るのは食材だけにしとけ。美味い飯でも作って待ってりゃ、俺は必ず帰るからよ」

「自分が美味しいご飯を作ってもらえる立場だとでも? 呑気なものね。もし夕食時にいなかったら、アディスの分はギグラの胃袋に捨ててやるんだから」

「俺も大概だけどおまえギグラのことゴミ箱か何かだと思ってない???」


 昔馴染みの、兄妹らしい、馬鹿みたいな会話。

 しかし、ずっと不機嫌な顔を浮かべていたフライアは、そこでやっと微笑んでくれたのだった。

 結局アディスはろくな謝罪なんてほとんどしなかったが、元々フライアとて、彼がまともに謝罪のできる人間だとは思っていない。二人にとっては、この程度の流れがあれば、拗れた関係を修復するのには十分なのである。


 その在り方はもはやどう見ても熟年夫婦のそれなのだが。この二人、まだ付き合ってすらいない。お互い、己の胸の内に秘められた恋心に、気付いてさえいない。傍から見ていて全てを理解しているギグラとミレーユはいつも、二人のそういうところに盛大にため息をついていたのだった。




 *



 事態が急転したのは、アディスがフライアの自室を後にしようとした時だった。

 前触れもなく強い衝撃があり、足もとから救い上げられるように、船体が大きく傾いたのだ。

 この船は元々、大昔に百人以上が乗っていた大きな海賊船だったものを修復、改造したものである。たった四人で普通に乗って暮らしていると、たまに一日中、誰ともすれ違わないなんてこともある。流石に食事の時間はみんな集まるが、空き部屋は無駄に多いし、何部屋かはぶち抜いて大浴場に作り替えてしまったりしたくらいだ。

 そんな大型の船が、こんな傾き方をするのか!? とぎょっとする程に、傾く。


 短い悲鳴を上げて転びそうになるフライアの手を掴まえ、アディスは備え付けの手すりに手を伸ばした。このような船にはこういった場面に備え、船内至るところに手すりがある。長年この船と連れ添ってきたアディスであれば、その位置など目視で確認するまでもない。フライアから視線を切ることなく、速やかに抱き締めて安全を確保する。


「なっ……なに、今の……!」

「わっかんねぇ……! 何かにぶつかったのか……!?」


 窓の外に大きな変化はない。

 青空の下、斜めに傾いた水平線が見える。いやいや、どれだけ傾いているんだ。まさか転覆する? 冗談じゃない……!


「おまえはここにいろ。俺が呼びに来るまで、絶対に外に出るな!」

「…………い、いや。いやだっ、私も行く……!」

「…………」


 不安に満ちて揺れそうになる瞳を、それでも気丈さで圧し固め、フライアはアディスの腕を放さない。

 根負けしたアディスは仕方なくフライアを連れ甲板へと走る。

 実際、今、何が起きているのかさえも分からない。いっそ同伴させた方が安全な可能性もあるかも知れない。

 共に階段を駆け上がり、甲板に出ると、そこにあったのは驚くべき光景であった。



 *




「――船長! 右舷後方! また来るぞぉぉおおッ!」


 アディスが甲板に駆け上がって来ると、彼に気付いたギグラが、舵にしがみつきながら声を張り上げた。

 振り返るとそこには、巨大な黒い海洋生物が宙を舞う姿が――!


「なッ……んだありゃ……クジラ!?」

「海域の固有種かも知れんッ、さっきの揺れはッ、あの素晴らしい筋肉の躍動がッ! 我らが船、大航海アディス丸と接触したものだッ! あんな……あんな巨大なマッスルがもし甲板にでも落ちて来たら……ンンンンッ、最高に、筋肉ッッ!!」


 ――最高に筋肉、という言葉の意味を議論している暇はない。

 彼の言葉の直後、巨体は海面に大激突し――それによって発生した大波が船を盛大に飲み込んでしまう。


「きゃああっ!」

「フライア! 掴まれ!!」


 フライアを抱き締め、マストのロープにしがみつくアディス。

 こんな状況では、盾になってやることしかできない。


(これは――ヤバイ! マジで沈むぞ……!?)


 ちょっとした古城一つ分はあろうかという水の塊を何度も叩きつけられては、さすがに荒波を潜り抜けるための強化改造を施してあるこの船でも長くは持たない。何より、乗っている人間がそれに耐えられない……!

 身体能力は平凡なミレーユなんか、今頃部屋の中でゴロゴロ転がっているんじゃないだろうか。大丈夫かあいつ。死んでないよな?


「げっほげほっ! オエッ! くっそ……藻が口に……ぺっぺ! ギグラぁあ! アレなんとかしろぉぉおお!」

「ハッハッハ。マッスル☆インポッシブル! 上腕二頭筋上げだ」

「お手上げついでに筋トレすんな! てめぇはそのままどっか流されちまえ!!」


 ぎゃあぎゃあ喚いている間に、再び巨大クジラが船体に衝突する。先ほどのように掠ったのではない。真横からちゃんと激突した。巨大クジラの方にも多少のダメージがあったんじゃないかくらいの勢いだった。


「ぎゃああああああああああああっ!!」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!」

「ぬわーーーーーーーーーーーーッ」


 その衝撃たるや凄まじいもので、船全体がまたしても大きく傾き――波にさらわれたギグラがどこかへ消えた。

 大量の海水が通り過ぎ、辛うじて船体が元の姿勢に戻った時にはもう、黒光りする筋肉の鬱陶しい笑い声など、聞こえてはこなかった。


「ギグラ……おまえのことは忘れるまで忘れない」

「けほっ、えっほっ……」

「大丈夫かフライア。おまえやっぱ船内に隠れてろ」

「うぅ……ずぶ濡れ……そうする……」


 フライアを船内に押し込み、ドアを閉める。揺れるのはどうしようもないが、これで波にさらわれる心配はない。ふぅと息を吐くと、アディスは瞬時に状況整理をする。

 海中に消えたのはギグラだけでなく、あの巨大な黒い海洋生物も同じだ。この広い海のどこからまた現れるか分からない。最悪、船の真下から突撃してくることも考えられる。

 こういう時、必要なのは冷静になることだ。これまで数多の冒険をしてきたからこそ、はっきり言えることがある。

 先頭を歩く者は、常にクールでなければならない!

 ……などと考えているうちに、船の前方の海面が大きく盛り上がった。


「ア゛ーーーーーッ!! ちょっと待てその位置からは駄目ェぇぇぇぇええ!!」


 ――改めて見ると、その魔物はクジラのような形をしていたが、表面を真っ黒い外皮に覆われていた。海洋哺乳類のシルエットをした、甲虫のように見えたのだ。

 まぁ、だから何だと言う話だが。そんなものが物凄い速度で大波と共に迫って来ていて、打つ手などない。

 あれが激突すれば竜骨がブチ折れ、きっと船は大破する。ここで乗り捨てて、泳いで島まで行くしかない。それ以外に、助かる道は――



「ンンンンッッッ! マァアアアアアッソオオオオオオオオオオッッ!!」


「――ッッ!!」



 ……既に思考を次の展開へと傾けていたアディスの耳に届く、異様な雄叫び。

 次の瞬間、海中で機雷が爆発したかのような轟音が響き渡り、悲鳴にも似た咆哮と共に、黒いクジラは空へと飛び上がった。

 いや、飛び上がったのではない――跳ね飛ばされたのだ。

 なんたる交通事故であろうか。クジラは急には止まれない。奴は海中で接触事故を起こしてしまったのだ。黒光りする筋肉――この船の筋肉を担当するあの男に!

 そしてアディスの動作はその刹那、思考を追い越す。考えるより早く、反射的にやるべきことを見抜き、的確な一手を叩き込む。



「……初めて。……本当に今日、人生で初めて。てめぇを船に乗せていて良かったと――ほんの少しッ、思ったッッ」


「ハッハッハ。……いや。マ――――ッスルスルスルスル!」


「間合いに入ってくれりゃあこっちのもんだぜ化物クジラ! ぶった斬るッ!」



 大気中の、そして己自身の魔素マナを掻き集め……アディスは『魔剣』を生成する。魔法使いではない彼にも、唯一扱える魔法の初等技能――魔剣精製リヴァーシェ

 手入れをせずとも錆びることがなく、使わない時は消しておけばいいので置き場所にも困らない、そんな利便性あふれる彼の魔剣の形状は、人間の背丈にしてゆうに三人分はあろうという、巨大過ぎる剣。

 魔素によって具現化された剣には、使用者が感じる概念的な重さは存在しない。

 そこにあるのは、ただただ純粋な――『破壊力』!


「だぁぁぁあああッりゃぁぁぁあああああああああああ!!」

『BAAAAAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!』


 一太刀にして、魔物は真っ二つに切断され、船の両側すれすれを通り抜けて墜落する。

 そして巻き起こる大波に乗って、今回のMVPである筋肉担当は、甲板に舞い戻ってくるのだった。


「流石は削岩鬼さくがんきの異名と、鋼の筋肉を持つ男だ。きっと真っ二つにしてくれると信じていたぞ」

「てめぇ……よく考えたら今の、俺が斬らなかったら船が踏み潰されてたところだったじゃねーか」

「ハッハッハ。何を筋肉のしぼんだような物言いを。貴様ならば斬るだろう、あの程度の小魚など」

「……当然だ」



 ギグラの突き出した拳に、アディスも拳を合わせる。

 かくして窮地を乗り越えた船は、また新手の魔物に襲われないよう急ぎ足で孤島に向かう。

 幸いにして、孤島につくまでの間、再び船が魔物に襲われることはなかった。



「よっしゃあ! 手荒い歓迎だったが。アディス一家、上陸だぜ!」



 果たしてこの島では、どんな冒険が待ち受けているのだろう。

 それは、少なくとも――


「船長。あの大トカゲも、なかなかの筋肉をしていて妬ましいな」

「……おう。そうね。すごーい……」


 上陸した彼等を出迎えるかのようにジャングルを突き破って現れた、一口でアディスたちを飲み込めてしまうようなサイズの真っ黒い爬虫類が親切に教えてくれるなんてことだけは……絶対にないだろう……少なくとも、少なくとも……。



「な…………なんなんだァぁあああッ、この島はぁぁぁあああ!!」








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