第111話 たくましくなってる??

そう言えば最近というか転生してからは、家族の愛情を知り、お金にも余裕がある生活、しかもそれなりに好き勝手できている状況。

色々な部分で前世と違い私もだいぶ?たくましく、強かに?いや、大人たちの腹黒さに染ったのかな?とにかくたくましくなってることは間違いない(笑)


「誰がいまいる?」

一見して誰もいない客室だが、私が声をかけると

「全員居ます」

と放浪の羽根(私の影の手足?)のメンバーが音もなく現れた。

「あ、やっぱりみんないたんだ(汗)殺気が半端ないからまさかと思ってたんだけど…」

「なんなんですか!あのオンナ!」

「そうですよ!この宿屋で働けてるのは誰のお陰か知らないなんて!」

「おじょうアイツ消していい?」

「おっそれいい!」

みんな…それはダメだから(笑)

ちょっと物騒な流れになったけど思わず笑ってしまった。

「物理的に消すのはダメだけど、早々に社会的に抹殺はするつもりだから!とりあえず誰かあの女のロックンベン子爵家との繋がりがどの程度か調べるのと、あの女の行動を見張っていて欲しいんだけどお願い出来る?」


メルリールが傍にいないので女性2人は私の護衛に残り男性陣は調査をお願いし、ルイさんの部屋に向かう。


「はぁぁぁぁぁ、」

ルイさんは私から話を聞くとふかーーーいため息をつく。


「そんなわけで調査は依頼しているからそっちは数日待つとして、元々の予定していた町の様子をまずは見て回りたいんだけどいいかな?」

カリィ、ジンギスカンとこうも問題児に悩まされるとは思ってなかったけど元々の予定していた事もちゃんと見ていきたいしむしろちょっと誘導したら自滅してくれそうなのであまり構うつもりもない。

「そうだな、とりあえずサリー達も誘って焼肉屋でも行くか?」

ルイさんの何気ない一言で私は拗ねたくなってしまった。

「サリー達ねぇ、ルイさんってサリーにベタベタされてたの嬉しかったんだねぇ」

ああヤダ心のドス黒いモノまで垂れ流しにしてしまうほどルイさんがサリーにかまうのがどうしても嫌だと思ってしまう。


「アン?妬いてるのか?(笑)」

「別に!ルイさんが鼻の下伸ばしてるから言っただけだし!」

ムキになってしまうなんて子供のワガママじゃんコレ!

「はは、サリーたちには保護した責任があるだけさ、それよりアンは大切なパートナーだからアンの方がずっと大事だぞ?」

くぅ、この中身もイケメンがぁ!パートナーって意味もビジネスパートナーってだけなのも分かっているけどそれでもまだ今世は子供の私にも対等に付き合ってくれているルイさんには感謝しないよね…


「それなら仕事も兼ねて2人でちょっといい焼肉屋に行くとしよう(笑)」

「ルイさんの奢りでデザート付きならイイよ…」

ビジネスパートナーとしては対等だけどさ、こうやって手のひらで転がされてる感じもするけどルイさんになら嫌じゃないのは不思議。

前世では結婚も考えていた人に裏切られて若干恋愛に及び腰な私だけどまだ子供だし、そんな事を考えなくてもいいんだけどね。

そんな感じで一喜一憂しつつ、ルイさんとの2人きりの焼肉を楽しんだのだった。


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連日更新久しぶりすぎる…

資格試験のお勉強からの現実逃避が絶賛発動中です(笑)


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