第1章 告白

彼の女性  2頁 

「主は天に御国みくにをお造りになられました

そこでは 苦しも 悲しみもなく

全ての人が 平等に 永遠の救いを得るのです」


「わたくしもですか?」

「ええ 勿論です」

「わたくしの様な 褐色の肌に 黒い髪でも?」


「だから 懺悔ざんげなさい

 主を信じ 悔い改めれば

 あなたは 永遠に救われるのです」


「わたくしは 死など怖くはないのです」

「ええ 分かってますよ」

「お嬢様にお会いできましょうや」


「それは どう言うことでしょう」

「お嬢様は 既に・・・・・

 神の門をくぐれば お会いできるのでは」


「ああ やはり そうなのですね

 ならば 一刻も早く 救ってさしあげねば」

「わたくしが?」

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