第22話 特訓最終日 神の鉄槌

特訓最終日


・マーダー

「おはようございます

ライオットさん。」


・「あい、おはよー」


顔を洗いながらマーダーさんに挨拶を返す。


・セリス

「ライオット、おはよう。」


・「あい、おはよー」


セリスにも挨拶を返す。


・マーダー

「セリスの言った通りだね。

ライオットさん、何も変わってない。

何だか嬉しいなぁ」


・セリス

「だろ?こう言う所がライオットなんだわ」


何の話をしてるんだ?

まあ2人の仲が良いから良しとするか。

2人も顔を洗い終わった所で、

朝食タイムの始まりです。


・「さて、、、モグモグ

昨日言ってた通り、、、モグモグ

今日は魔法の精度アップを目指します。」


・セリス&マーダー

「はーい」


モグモグ

モグモグ


朝から昨日の残った肉を食べている3人。

そして俺は、、

これぞ肉食女子、、、

とか考えていた。


・マーダー

「ねえ、2人とも。

私の事、マルチって呼んで欲しいな。」


・セリス

「ん?いいぜ、宜しくなマルチ」


・マルチ

「うん」


セリスの順応が早い、、、

それだけ仲の良い証拠かな?


・「宜しくね、マルチさん」


・マルチ

「ライオットさん、マルチって呼んで」


おっと呼び捨てかぁ〜、、、

地味に苦手だ。


・セリス

「ライオットは敬語が癖らしいぜ。

だから、呼び捨てで呼ぶ事も苦手らしい、、、

珍しいよな。」


・「ん〜、セリスの時もちょっと時間掛かったから気長に宜しく、マルチも

俺の事はライオットで良いよ。」


・マルチ

「はい。宜しくお願いしますライオット」


本当に明るくなったなマーダーさん。

いや、マルチさん。

そういえば、もうフードしてないなぁ。

元々ハーフエルフなのがバレない様にしていたのかな?

食事が終わり3人で近場の空き地に出る。


・「さて要領は昨日説明したから解るよね?

セリスの氷をマルチが撃ち抜く。」


・セリス

「あぁ、」


・マルチ

「はい。」


・「では少しずつスピードを上げて行ってくれ。

魔法が命中したら速度アップって感じかな?」


・セリス

「わかった。マルチ、行くぜ?」


・マルチ

「いつでも良いよ、セリス。」


こうして、2人の特訓は始まった。

結構なスピードまでノーミスのマルチ。

しかし氷のスピードはドンドン上がっていく。


・マルチ

「くっ!速い。

でも、負けない。」


・セリス

「ほらほら、マルチその程度か?

アタシはまだまだ本気じゃないぜ?」


おー、随分とヒートUPしてるな。

俺は、、、、暇だな、、、

何かその辺の木材でも風魔法で倒しておこう。


・セリス

「オラオラ〜」


・マルチ

「はーっ!」


盛大な音と掛け声を背にライオットは1人寂しく彫刻を彫っていた。某アニメのカッコいい人型の乗り物を、、、


・セリス

「ふぃ〜、マルチなかなかやるな。

結構本気のスピードまで付いてくるなんてな」


・マルチ

「セリスの魔力操作は本当に凄いね。

あんなに速く動かせるなんて信じられない。」


・セリス

「なあ、ライオット、、、

ライオット?」


俺はロボットを黙々と作る。

作りながらも、拗ねていた。


・セリス

「おい、ライオット、、、」


・「2人で凄い楽しそうだったね。

こんなに沢山ロボット出来ちゃったよ。」


・セリス

「ハハハハ、何かごめんな。」


・マルチ

「ごめんなさい、ライオット。」


・「いいんですぅ〜。

俺も楽しかったからいいんですぅ〜。」


よし、こうなったらささやかな復讐だ。


・「さてさて、マルチ。

何処まで上手くなったか俺にも見せて貰おうかな」


俺は両手に水の塊と炎の塊を出した。

そしてマルチを挑発する。


・「俺の本気を見せてやるぜ。

水の塊には炎、炎の塊には水で、、、

全て撃ち抜いて見せろぉぉぉ」


・マルチ

「はい!行きますライオットさん。」


数分後、真っ白になった俺が居た。


・「マルチさん、やり過ぎだよ。

コッチは全力で動かしてるのにさ、、、

全部楽々落とすんだもん。」


・マルチ

「ご、ごめんなさい。」


・セリス

「何謝ってるんだよ。

ライオットが不甲斐ないだけだろ?

全く、大体誰のスピードの氷で練習してたと思ってるんだよ?しかし、そのコントロールは確かに脅威だな。」


・マルチ

「えへへへ、」


マルチが照れる。

日はそろそろ真上に昇りつつあった。


・「飯でも、食うか?」


・セリス

「そうだな」


・マルチ

「ご飯、ご飯!」


昼飯を食べながら雑談する事になった。


・セリス

「しっかし魔法もだけどよ、レベルもまさか20にもなるとは思わなかったわ。

2人ともすげぇな。」


・マルチ

「ノートリアスでレベルが一気に上がったみたい

また倒したいな〜」


マルチさんが凄い逞しくなったな。

、、、ん?ちょっとまて、


・「ちょっと待ってくれ、

マルチ、レベル幾つだって?」


・マルチ

「え?20だよ。

数日前がレベル1だったのにね。

本当にライオットのおかげ!

ありがとう。」


・「どういたしまして、、、

ではなくて、俺はまだ12なんだけど。」


・マルチ

「え?嘘でしょ?」


・「本当だよ。

何で俺のレベルは上がってないんだ!」


・セリス

「あ〜、ライオット、多分あれだわ。人によって成長率が違うからレベルの上がり方も違ってくるんだ。」


・「いやいや、でもレベル開きすぎじゃない?」


・セリス

「まあ、ね。

確かに、アタシもそう思う。

そう思うけど他に説明出来ん。」


・「マジかぁ〜」


・マルチ

「何かごめんなさい。」


・「いやいや、マルチは謝らなくても良いから。

そうかぁ、、、俺は遅いのか。」


ちょっと沈む俺。

まあ、考え方次第か。


・「大器晩成って事だな!

よし、そう思う事にしよう。」


・セリス

「お、おお。

立ち直ってよかったわ。」


・マルチ

「ライオット、頑張って!」


2人に励まされる。

うむ、ゆっくり強くなろう。


そして昼飯後。


・「しっかし想像以上のスピードで成長したね。

まだ時間あるし、、、何したい?」


・マルチ

「はい」


手を上げるマルチ。


・「はい、マルチさん」


・マルチ

「レベル上げしたいです。」


・「はい、レベル上げに1票入りました。

セリスさんはどうしたいかな?」


・セリス

「えっ?アタシ?

そうだな、新しい属性の練習かな。」


・マルチ

「あ、セリスの新しい属性?

私も手伝うよ?今朝はセリスに手伝って貰ったし」


・セリス

「本当か?ありがてぇ。

マルチ頼むよ。」


そうかぁ、新しい属性ね、、、

考えてはいた。

考えてはいたけど細かい事が分からないからなぁ

まあ、やるだけやってみるか。


・「わかった。出来るかどうかは分からないけどやってみる価値はあると思う。当たって砕けろでもう一つの属性取得をやってみようか!」


・セリス

「へっ?」


・マルチ

「えっ?」


2人を見ると後ろからセリスのサポートをしながらこちらを見るマルチが。そしてセリスの手には炎があった。


・「新しい属性って炎の事かいっ!」


・セリス

「何言ってんだライオット?

他に何があるって言うんだよ?」


・マルチ

「うん。」


・「まあ、いいか。

じゃあ、炎を上手く出来るようにするか」


そう言いながら立ち上がる俺、、


・セリス

「ちょっと待った!」


それをセリスが止める。


・セリス

「ライオット、確認だがその口振りだと他の属性を考えていたのか?」


・「ん?そうだよ。

セリスは氷と火だしマルチも水と火だろ?

だったら3属性目を覚えてみようかなっと。」


・セリス

「なにぃぃい!まだ覚えれるのか?」


・マルチ

「本当に?ライオットさん」


おっと凄い圧が来る。

やめて出来なかった時が怖い。


・「いや、出来るか分からないぞ?

火の時みたいに詳しく知らないし。」


・セリス

「構わない!可能性があるなら試すべきだ。

なあ、マルチ?」


・マルチ

「うん、セリスの言う通り。

出来るのならやりたい。」


2人に詰め寄られる、、

側から見たら羨ましい光景なんだろうが

プレッシャーがすっごい!


・「で、出来なくても怒らないでね。」


・セリス

「おう!」


・マルチ

「はい。」


さて、どうなるものか。

やるだけやったるか。


・「えっと、2人の魔力操作が想像以上だったから出来るかもって思ったんだが、説明するのが難しいから実際に試してみようか。

セリスは氷の塊、マルチは水の塊を出して。」


・セリス

「こうか?」


・マルチ

「出しました。」


・「OK、それをもっと大きくしてくれ

そうだな、俺3人分くらいで。」


・セリス

「わかった。」


・マルチ

「やってみます。」


おー、2人もサクッとやるな。

期待しても良さそうだ。


・「次に、、、そうだな。その塊を近いと怖いから結構離れた木の上辺りにそれぞれ移動させて。」


・セリス

「OK。」


・マルチ

「ここかな?」


お互いの塊が意外と近いな。

まぁ、良いか。

2人共、魔力操作は達人だし。


・「じゃあ、難しい事言うよ?

俺が見せるからよく見てて。」


俺は目の前に小さな水の塊を出して、霧状にした


・セリス

「おぉ?」


・マルチ

「わぁ!」


2人の異なる反応が楽しい。


・「これは霧状と言って限りなく細かい塊を作り出したんだ、触ってごらん。」


・セリス

「あ、指が濡れた。」


・マルチ

「本当ですね、濡れる。」


こうして会話している間も向こうにある氷と水の塊は浮き続けている。この二人、半端ないな。


・「濡れているのは当然。

これが水だからだ。

氷も同じ事が出来るから二人共やってみて。

出来るだけ細かくなる様に。」


・セリス

「よし。」


・マルチ

「やってみます。」


2人共、頑張れ。

2人なら出来るはずだ。

きっと、でき、、、


・セリス

「出来た!」


・マルチ

「出来ました。」


出来やがった!

早々に出来やがったよ2人とも。

なんなのこの子ら怖いわぁ。


・「う、うん、出来たね。凄いね。

もう、お兄さんびっくりだわ。」


・セリス

「で?次は?」


・マルチ

「次はどうしましょう?」


だめだ、2人ともワクワクが止まらないな。

いいさ、頑張れ俺。


・「そうだな、セリスはそのままで良い、マルチは水の硬度を上げてくれ。」


・マルチ

「硬度?」


・「あ、、ん〜。

圧縮して硬くする感じ?」


・マルチ

「何となくわかった。」


何となくて出来てしまう所が恐ろしい。


・「よし、霧状になったね。

いいかい?これを粒子と呼ぶ。

次はこの粒子を乱回転させるんだ。」


・セリス

「乱回転?何だそれ。」


・マルチ

「回転なら知ってますが、」


・「ふむ、見せながら説明するね。

回転はこうでしょ?」


俺は水の塊を出して回す。

霧状にしなかったのは視覚的に見やすい様にだ。


・「乱回転ってのはこう」


水をランダムで回す。

この時、回転軸を水の中に複数作る事によって、水はドンドン形を変える。目に見える範囲だと自然には起こらないよな。

そりゃ知らないわな。」


・セリス

「すげぇ。」


・マルチ

「何これ、どうなっているんですか?」


・「何で言えば良いか、回転軸を塊の中に、、、

いや、これは難しいか、、、

えっと、粒子を好き勝手に動かしているんだ。

むぅ〜、何て言えば良いかな〜。

工房にサリーヌさんがいっぱい居て、職人さん達や大勢の顧客を1人1人のサリーヌさんが好き勝手に振り回して投げ飛ばしている感じ?」


想像したらめちゃくちゃ怖いんだが。

何となくしっくりくる。

2人も青ざめながらも何となく把握している。

やっぱり怖いよね。


・「投げ飛ばされた顧客はまた戻ってくる感じで、周りに飛び散らせない様に。薄い膜を作れるならその中で動かせば良いかな」


・セリス

「複数のサリーヌは怖いな。」


・マルチ

「怖いですね。」


怖いよね〜。

でも今は忘れてね。


・セリス

「ライオット。」


・「ん?」


・セリス

「これだけの細かい数だとどうしても粒子同士が当たっちまうんだが、回転じゃダメなのか?」


・「良い質問だね、今回の目的は超高速で粒子をぶつけ合う事にあるんだ。その為の乱回転だよ。」


・セリス

「そうなのか、、、じゃあぶつかるのは気にしないで動かしまくれば良いんだな?」


・「その通り、出来そう?」


・セリス

「やってみる。」


・マルチ

「私も。」


2人は集中し始めた。

すると魔力の速度が増す。

上手く乱回転しているな。


・「もっと速く、もっと速くだ。壊れてしまった粒子の代わりに新しい粒子をドンドン追加して!」


・セリス

「わかった!」


・マルチ

「はい!」


2人の魔力が高まる。

良いぞ、いい感じだ。

多分、そろそろだと思うんだけどな。


・セリス

「くぅぅう」


・マルチ

「ん〜〜」


やっぱりだめか?

そう思った瞬間。


ピッ、、ズゴォォォォン


・「うぉぉぉぉ」


・セリス&マルチ

「きゃぁぁぁぁ×2」


セリスとマルチの塊の間を行き交う様に想像していた現象が発生する。


・「よし、狙い通り。」


本当は木に落とすつもりだったんだけど、電気は流れやすい所に行くらしいからお互いの電気に引かれたのかな?

まあ、結果オーライだ。


・セリス

「ライオット、あれは、、」


・マルチ

「ライオット、あれは神の鉄槌なの?」


はい?神の鉄槌?

何じゃそりゃ。


・「いや、雷だけど?」


・セリス

「ありえない。」


・マルチ

「凄い!」


2人の反応が違うな。


・セリス

「ライオットお前やっぱり勇者だろ?」


・マルチ

「ライオット、私、わたし、、」


やめて、勇者とか違うから。

マルチは言葉になってないし。


・「説明するよ、あとセリス。

俺は勇者じゃないからね。」


・セリス

「う、、、ごめん。」


・「ん、わかればよろしい。

では、座りなさい。」


・セリス&マルチ

「はい×2」


うん、良い子達だ。

素直な生徒の出来上がりっと。


・「まず今のは摩擦発電って言っておくよ。」


・セリス

「摩擦?」


・マルチ

「発電?」


そうなるわな、今俺が名付けたんだし。


・「電気って言ってな例えば扉のドアノブ、、」


だめだ、この世界の扉全部木だわ。

冬場の静電気は使えないか、、、


・「ちょっと待ってね。」


どうする、どうする俺。

何かないかな、、、、


・「例えばこの服で、頭を擦ります。

するとですね、髪の毛が服に引っ張られる現象が起こります。これは擦る事によって電気が発生しその電気によって引っ張られるからこうなるのです。

アンダスタン?」


・セリス

「アンダスタン?」


・マルチ

「わかりません。」


・「ですよね〜。」


さてと、どう説明すりゃ良いかな。


・「えっと、乱回転で粒子をぶつけたよな?あの時の粒子同士がぶつかったエネルギーはどこに行くと思う?」


・セリス

「消える?」


・マルチ

「無くなる?」


・「半分正解、直ぐに飛散して無くなるんだ。だが、無くなる前に次のエネルギーを加え続けるとどうなる?」


・セリス

「エネルギーがドンドン溜まっていくのか。」


・「正解!流石セリス。」


頭の良い生徒が居ると適当に言っても伝わるんですね。


・「粒子、乱回転、エネルギー、超高速、この4つの要素を使ってエネルギーを作る事を発電と言い、溜める事を蓄電と言う。

そして、ある一定値を超えると雷が発生する。

それが落雷だ。」


多分、、、、


・セリス

「ほぉぉぉ、、、

ライオット、お前天才だな」


・マルチ

「ライオット凄いね。」


えへへ、もっと褒めて。


・セリス

「雷とやらの仕組みはわかった。

次はどうする?」


・「もう一度、雷を起こしてもらう。

その際粒子の間に魔力の粒子を混ぜるんだ

そうすれば雷の質がわかるだろ?質が解ったら自然に落雷を待つんじゃなくて、自分で雷を落とすんだ。

イメージは、、、剣の縦切りかな?

縦切りで下の木を真っ二つにするイメージ。」


・セリス

「やってみる。」


・マルチ

「やってみます。」


さて、どうなるかな。

魔力変換の腕はマルチが上、剣の縦切りと言われてイメージ出来るイメージ力はセリスの方が上。

上手く、行ってくれよ。


暫く様子をみる。

すると、、、


・セリス

「見えた!オラァァ!」


ピシャーン


・マルチ

「行きます、神の鉄槌!」


ズゴォォォォン


・「うぉぉぉぉ」


・セリス&マルチ

「きゃぁぁぁぁ×2」


ビビった、しかし出来たな。

これで、2人とも覚えた筈だ。


・セリス

「ライオット、来た、来たぞ!

氷雷魔法を覚えた!

しかも称号が2つも付いた!

凄い、凄いぞ。」


めちゃくちゃはしゃぐセリス。


・「マルチはどうだい?」


・マルチ

「水雷魔法を覚えました。

称号も2つ増えました。」


・「おめでとう、

その割にには嬉しそうじゃないけど、

どうしたんだい?」


・マルチ

「私、ずっと能無しって言われて来た。

そんな私が、、

強くなれて、、

こんな私も、、

こんなに強くなれるんだって、、、」


マルチが泣くのを我慢している。

俺は優しく頭を撫でる。


・「俺がタスラーに言ってやったろ?

マルチは凄いって。

お前よりも数百倍凄いって。」


・マルチ

「うん、、、うん。」


・「もう誰も能無しだなんて言わないよ。

マルチは遥か高みに来たんだ、まだまだ先はあるが少なくともタスラーが辿り着けない様な高みに来た。

誇って良いよ。

マルチは凄いんだって。」


・マルチ

「うん、、うわぁぁぁぁぁ。」


マルチが大声で泣き始めた。

セリスはこちらに来て俺と一緒にマルチを包む。

3人は一緒になって泣いた。


・セリス

「マルチ、スッキリしたか?」


・マルチ

「うん、ありがとうセリス。

ありがとう、、、ライオット。」


・セリス

「アタシの時とライオットの時の乗せてる感情が違いませんかね?」


・マルチ

「ふふ〜、友情と愛情の違いかな?」


・セリス

「調子に乗んな!」


2人がはしゃいでる。

余程嬉しかったんだな。

良かった、良かった。


・「さて、今日はそれぞれの属性をスムーズに使える様に練習して終わろうか。スムーズに使えないと実戦では無力だしね。

沢山覚えてしまったからしっかり復讐して一つ一つを自分の物にして行こう。」


・セリス&マルチ

「はい×2」


可愛い生徒達だ。

なんだか先生になった気分。

これだけ素直だと教えるのが楽しいよね、俺も先生の言う事をもっとしっかり聞いておけば良かったな。


・「では各々練習しよう、何かあったらお互いに遠慮無く聞いて問題点を解決していこう。」


・セリス&マルチ

「はい×2」


その後は3人で魔法の練度を上げていく。

マルチはセリスに、セリスはマルチに、お互いに質問をして問題を解決しながら成長していく。


願わくば、、、

願わくば、そこに俺も混ぜて欲しかった。

1人虚しく彫刻を作るライオットだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る