第20話 特訓2日目 セリスのお願い

~特訓2日目~


・マーダー

「ライオットさん、おはようございます。」


・「あぃ、おはよー」


俺は川で顔を洗いつつ挨拶を返す。

マーダーさん、かなり明るくなったよな。

カタコトじゃ無くなってるし。

何か顔が痛いし、、、


・セリス

「ライオット、おはよう。」


・「あぃ、おはよー」


セリスも顔を洗いに来た。

昨夜は大変だっなぁ、

マーダーさんにあんな過去があったとは、

何か顔が痛いし、、、


・セリス

「ライオット、その、ごめんな。

昨日はやり過ぎた。」


・「平気だよ。攻撃魔法を顔で受けるのは良い経験だし、凄い魔法だったよ、何か顔が痛いし、」


・セリス

「だから悪かったって。」


・「冗談だよ。

わざわざ来てくれてありがとう。

状況を確認しに来たんだろ?

折角だから特訓を手伝ってくれると嬉しい。

どれだけ変わったかすぐわかるだろうしさ。」


・セリス

「良いのか?アタシ邪魔じゃない?」


・「セリスが居てくれた方が良い。

来てくれて感謝してるよ。

いつもありがとな。」


・セリス

「へへへ、良かった。」


ちょっと照れながら喜ぶセリス。


・マーダー

「私は、2人きりが良かった。」


ちょっとブスっとするマーダーさん。


・セリス

「まあ、そう言うなよ。

楽しく行こうぜ。」


・「さてと、今日の予定なんだけど。

ちょっと変更するね。

セリス、氷を遠隔で操作できる?」


・セリス

「ん?出来るぞ。」


・「よし、流石だ。

朝はセリスの動かす標的を魔法で撃ち落とす練習をしよう。レベル上げの時は奇襲が多いから動く標的があまり居ないんだよね。理想は高速で動く物体を的確に撃ち落とす事。」


・マーダー

「はい。」


・セリス

「わかった。やる事はわかったが、、、

マーダーは水属性だろ?

敵を押したり足止めは出来るだろうが、撃ち落とすなんて出来ないんじゃないか?

昨夜少し話してレベルを8まで上げた事には驚愕したが、何か秘策でもあるのか?」


・「まあ、見て貰った方が早いかな。

マーダーさん、新技で行こうか。」


・マーダー

「良いの?セリスをビックリさせれる。

嬉しいかも。」


首を捻るセリスに喜ぶマーダーさん。

まあ、セリスの常識がぶっ飛ぶだろうから間違いなく驚きはするだろうな。

俺もちょっと楽しみになって来た。


・「じゃあ、やってみよう。

セリス、少し離れたところに氷を出して始めはゆっくり動かしてくれ。マーダーさんは氷の動きをよく見て撃ち落として下さい。」


・マーダ&セリス

「わかった(わ」


セリスが氷を作り出して離れたところに飛ばす。

そして左右に動かし始めた。


・セリス

「いつでも良いぜ。

ライオットの秘策を見させてもらおうか。」


俺はマーダーさんを見る。

マーダーは頷いた後、


・マーダー

「行くよ。」


『フレイムアロー!』


ヒュッ・・・ジュッ


・マーダー

「やった!上手く当てれた。」


喜ぶマーダーさん。

良い感じだぞ。

コントロールもスピードも問題なさそうだ。


・「良し、マーダーさんその調子です。

セリス、ドンドン行こう。」


しかし何も起きない。


・「あれ?セリス、次の氷を、、、」


セリスが固まっている。

マーダーさんがそれを見てニヤニヤしている。


・「セリスさぁーん。戻って来てー。」


俺はセリスに話しかけているが、セリスはあまりの出来事に整理が追いついていない。

まあ、仕方ないか。

世界の常識が変わる瞬間だ。

俺はマーダーさんを見ると凄い笑顔で俺を見返してくれる。マーダーさんはもうフードを被っていない。だから綺麗な笑顔が堪能出来る。


・セリス

「ら、ライオット。

アタシは今何を見たんだ?

マーダー、お前は何をしたんだ?」


あ、セリスさんの意識が戻ったみたい。

お帰りセリスさん。


・「簡単に言うと、マーダーさんが炎の魔法を使って氷を撃ち落としたって事だよ。」


・セリス

「バカ、簡単に言うな!」


何故か怒られた。

折角説明したのに理不尽だ。

グスン。


・セリス

「おかしいだろ?だってマーダーは水属性だ。

何故炎の魔法が使える?

あれ、マーダーって火属性だっけ?あれれ??


おー、混乱してる混乱してる。

暫く眺めたい気もするが、

後で怒られそうだし説明するか。


・「マーダーさんは水属性ですよ。」


・セリス

「だろ?だったら何で火が使えるんだ?」


セリスに腰を持たれてブンブンと揺らされる

ちょっとセリスさん、

興奮しすぎです。


・「お、落ち着いてください。

説明、、、説明しますから。」


ようやく落ち着いたセリスさん。

俺は息を整えてから説明をする。


・「マーダーさんは水属性です。

水属性を使って炎魔法を使ったんです。」


・セリス

「意味がわからん。」


ですよねー。

さて、どうしたものか。


・マーダー

「ライオットさん。

セリスも私と同じ様にやれば火が使える?

どうなのかな?」


・セリス

「なに?アタシも火を使えるのか?

ライオット、教えてくれ。

頼む、教えてくれ。

教えろ、教えろ。

教えろ、、下さい。」


その言い方辞めて。

何か色々思い出しちゃいそう。


・「俺が思うに、セリスも炎は使えると思う。

でも直ぐには出来ないと思うよ?」


・セリス

「どう言う事だ?」


・「実際にやってみた方がしっくり来るかな。」


実践する事が一番手っ取り早い。


・「セリス、魔力の玉を作れるか?」


・セリス

「出来るぜ。」


セリスは魔力の玉を作り出す。


・「なら、氷の玉は?」


・セリス

「ん?出来る事知ってるだろ?ほら。」


魔力の玉を消して氷の玉を作り出す。


・マーダー

「あっ!ライオットさんが言いたい事わかった。」


・セリス

「何?そうなのか?」


俺はマーダーさんに続きをお願いしてみた。


・マーダー

「もし、違ってたら教えてね、

セリス、もう一度魔力の玉を出して。」


・セリス

「ん?良いぜ。ほいっ!」


セリスは魔力の玉をもう一度作り出した。


・マーダー

「その魔力の玉を消さずに氷に変化させてみて。」


・セリス

「へ?魔力の玉を消さずに?こうか?

あれ、氷にならない。

むむ、こうか?

クソ、氷にならないぞ。

どうなってるんだ?」


マーダーさんが俺の方を見て当たってる?

と聞きたそうにしている。

俺はマーダーさんの頭を撫でてあげる。


・「マーダーさん正解。

良く分かったね。」


・マーダー

「へへへ〜。」


マーダーは頭を撫でられて気持ち良さそうだ。


・セリス

「おい、ライオット。

わかる様に教えてくれ。」


・「良いかい?俺はそもそも魔力には本質と言う物があるんじゃないかと考えたんだ。

魔力の本質は変化できないから生まれつき属性が決まっていると言われている、俺はそう解釈した。」


・セリス

「成る程な、それなら確かに納得できる。」


・「ならば魔力の本質を変えないで別の方法を見付ければ他の属性が使える、そう思い付いたんだ。」


・セリス

「ふむ。」


・「セリスは魔力の形状を変えられるだろう?

大きくしたり、小さくしたり。

これが魔力変化。」


・セリス

「ああ、出来るな。」


・「たが、質を変える事は出来なかった。

魔力の玉を氷に出来なかった事が証明している。」


・セリス

「ああ、その通りだ。」


・「マーダーさんは魔力の玉を水に変化させ事ができる、これが魔力変換だ。」


マーダーは魔力の玉を作って水に変化させた。


・セリス

「本当だ。」


・「本来生まれつきの属性を使うなら魔力変換は必要ない、最初からその属性の魔力を出せば良いからね。

では何故簡単に魔力の玉と氷の玉を別々に出せるのか?

それは体内での魔力変換は容易に出来るんだ。

人が自然に息をする様に。

無意識に魔力を変えられる、、、

でもそれだと結局生まれつきの属性しか使えない事に直結する、だからこそ1人にひとつの属性しか使えないと言われてきたんじゃないかな?」


・セリス

「そんな事、考えた事もなかった。」


・「魔力変換さえ出来れば、切っ掛けと理解で他の属性を使える様になる。

俺はそう仮説をたてた。

そして、マーダーさんで実証できた。」


マーダーは炎の玉を作り出した。


・セリス

「か、考えられねぇ。

そんな事が出来るのか。

マーダー、お前は凄い奴だな。」


ちょっと羨ましそうに、、、

そして寂しそうにセリスさんが呟く。


・「努力次第でセリスも使えるぞ。

知りたいのであれば俺が教えるし。」


・マーダー

「私も一緒に教えてあげる。

セリスにはお世話になってるし。」


・セリス

「ほ、本当か?アタシにも使えるのか?」


・「あぁ、使える。今から理論を教える。

足りない部分を補えば使えるはずだ。

要するに、、、

その足りない所を出来る様にすれば良いだけだ。

大丈夫、セリスなら出来る。」


セリスが俺を見詰める。

強い意志を感じるな、、、


・「マーダーさん、少し時間を下さい。」


・マーダー

「勿論だよ。セリス、頑張れ!」


・セリス

「ありがとう、マーダー

ありがとう、ライオット。

これでアタシも、もっと強くなれる。」


セリスは大きく深呼吸をする。

準備は良さそうだな。


・「じゃあ、しっかり考えて答えてくれ。」


俺は鞄から糸草を取り出す。


・「ここに糸草がある。

この糸草に氷属性で火をつける事は可能か?」


・セリス

「いや、無理だ。氷属性だろ?

氷じゃ無理だわ。」


うん、相変わらずの即答。

マーダーさんは目を瞑って頷いている。

何となく昔を思い出している様子だ。

そう言えば覚える前のマーダーさんも即答だったな。


・「正解は、、、出来るだ。」


・セリス

「嘘だろ?いや、無理だろ。」


あぁ、この反応。

癖になりそう。

あ、マーダーさんニヤニヤしてるよ。


・「じゃあ俺が付けてみるよ。」


ゴクリ


・「、、、てか氷属性使えねぇや。」


・セリス&マーダー

「ブッ」


セリスとマーダーが吹き出す。


・「まあ良い、俺は水属性でやるが同じ様にしてくれ。

まずは、こんな形の氷を作ってくれ。

これをレンズと言う。」


・セリス

「OKだ。」


流石、魔力の形状操作はめちゃくちゃ上手い


・「すると空の星の光を集める事が出来るんだ。

ほら、ここだけ明るいだろ?」


・セリス

「本当だ。」


・「レンズを上下すると光の形状が変化する。

出来るだけ小さくして糸草に暫く当てて。

後は待ってれば良い。」


・セリス

「えっと、光を小さくして。

草に当てて、待つ、、、お?

何か煙が出てきたな。

おおお?

おい、火が出たぞ?」


・「このイメージを覚えてくれ。良いか?」


・セリス

「ああ、大丈夫だ。

何か、楽しいな。」


・「次は魔力の玉を作ってそれに光を当てる。

魔力を燃やすんだ。」


・セリス

「魔力って燃えるのか?」


・「そもそも炎魔法は何を燃やしてるんだい?

セリスは氷属性で何を凍らしてるんだ?」


・セリス

「、、、魔力で氷を出している?

そうか、魔力を凍らせているんだな。

つまりそう言う事か。」


そう言ってセリスは魔力に光を当て続ける。


・セリス

「燃えないな。」


・「魔力だから実際に燃え出しはしない。

だが熱を当てることによって魔力の質は変わっていくんだ。その変化を感じ取って、魔力を火に変換する。

つまり、魔力変換をすれば良い。

そうして魔力は燃えるんだよ。」


・セリス

「難しいな。だが何となく理解は出来た。

つまり魔力の質が変わった時の感覚を知らなければ魔力の変換は出来ないという事か?」


・「その通り。」


・セリス

「マーダーは魔力の変化に気付けるのか?」


・「ギルドの職人さんならみんな気付けるよ。」


・セリス

「何?本当か?」


・「あっ、ヤベッ。」


口が滑った。


・マーダー

「大丈夫だよ、ライオットさん。

セリスは魔力合成を知ってるから。」


あぶねぇ、

ポロッと職人の秘密を漏らすところだった。


・「と、とりあえずセリスは魔力の質の違いを見極めれる様にしてもらう。」


・セリス

「どうすれば良い?

ライオットはどうやったんだ? 」


ふと自分の時はどうやったかを思い浮かべた。

嫌な汗が吹き出る。


・「嫌っ!思い出させないで。」


俺は蹲った。

思い出したくない過去を思い出して。


・セリス

「ど、どうしたライオット。大丈夫か?」


マーダーさんがプルプルしている。

必死に笑いを堪えている様だ。

頑張れ、俺。

負けるな、俺。


・「す、すまんセリス。

取り乱しちまった。」


・セリス

「お、おう。大丈夫か?」


・「俺の時は、、、

俺の時はサリーヌさんに教えて貰ったんだ。

ギルドの職人達は加工の時に加工に合った属性を使っているんだけど、いつもはそれを隠している。

最初は属性を感知させない魔法を使ってると思ってたんだが、実際は物を加工する瞬間、魔力を属性に変換して物に流し込んで加工してから直ぐに魔力を元に戻していたんだよ。

側から見て全く気付けない様なスピードで。

本当に一瞬で魔力変換してたんだ。

凄すぎるよあの人達。」


・セリス

「そうなのか?

あいつら凄い事してたんだな。

完成報酬、もっと高くした方がいいかな。」


知らない所で職人達の給料がアップした。


・「だからマーダーさんは魔力変換が出来る。そして魔力変換に必要な技量である質の違いを感知する事が出来るってわけ。」


・セリス

「そうだったのか。

マーダーが出来ていたのは理解した。

アタシはどうしたら出来る様になれる?」


・「そ、それは。」


ガタガタ、ライオットは震え出した。


・セリス

「お、おいライオット。

さっきから変だぞ?

どうしたって言うんだ?」


・「まず後ろから抱き締めて来たんだ。

そして全身から魔力を俺の体の中に流してきて、俺の体の中で少しずつ魔力変換をする。

すると魔力がどう変化していくかが良くわかるんだ、体内だと魔力変換が容易だからね。それを繰り返していくと体内じゃ無くても魔力の質を感じ取れる様になる。

出来るまで、、、、

ずっと、サリーヌさんに抱き締められながら、

あの人が耳元で優しく囁いてくるんだ。

『ほら、今から変えるわ、、、

ほら、わかるでしょ、、、

ほら、感じるのよ、、、』

そんな風に、出来るまでずっと、

あの時の事を、思い出すだけで、

あぁ、、」


俺は再び蹲る。

マーダーさんがまたプルプルし出す。

セリスさんが俺を撫でてくれる。


・セリス

「頑張ったんだな、ライオット。

偉いぞ!」


慰められた。

暫く頭を撫でられて落ち着きを取り戻した。


・「まあ、そう言う訳で。

魔力変換出来る人に魔力を体に流して貰いながら変化してもえばいい訳なのですよ。

後は違いを感じられるまで続ければ良い。」


・セリス

「うん。」


・「ん、どうしたセリス。」


・セリス

「うん。」


セリスがやたらと潮らしい。


・セリス

「や、、優しくしてね。」


そう言って後ろを向く。


・「セリス、どうし、、、、」


はっ!

抱き締めながら魔力を流すんだった。

俺がやるのか?

俺しかいないじゃないか。


・セリス

「いつでも、、、良いよ。」


セリスがめちゃくちゃ潮らしい。

いつも通りに豪快に言ってくれ、変に意識しちゃってやりにくいじゃないか。


・セリス

「どうしたの?ライオット、お願い。」


・「お、おぅ、」


ここまで来たらやるしかない。

これはあくまでも特訓なんだ。

ラッキーとかそう言うんじゃなくて。


・「よし、じゃあ始めるからな。」


コクン


セリスが頷く。

後ろから優しく抱きしめる。

セリスがビクッとする。

そして、囁く様に魔力を流す事を伝える。


・マーダー

「セリス、今から流すからね」


マーダーさんが、、、


・セリス

「お前がやるんかっ!」


セリスが全力で突っ込む。

俺はちょっと残念な気になる。

いや、残念とかじゃないさ。

あくまでも特訓だったんだからさ!


・マーダー

「だって見てられない。

私はやって貰って無いし。

セリスだけ良い思いはさせない!」


何故かマーダーさんの強い意志が感じられる。心なしかセリスさんが残念そうに見えるが見間違いだろう。


・セリス

「ちっ、ドキドキして損した。

んじゃ、マーダー頼むわ。」


・マーダー

「ん、了解。」


そうして、暫く魔力のやり取りをしている2人側から見ると美少女が美少女を後ろから抱き締めて囁いている形となる。


・「こ、これは破壊力があるな。」


・セリス

「ん?ライオット何か言ったか?」


・「い、いや、何でもない。

セリス頑張れ。」


・セリス

「おぅ、任せろ。」


これはこれで、素晴らしい光景だ。

俺はその様子をしっかりと目に焼き付けた。

心のフォルダに保存だな、、、

そして、日が昇り真上辺りまで来た。


・セリス

「わかった。」


・「おっ?」


・マーダー

「ホント?」


・セリス

「あぁ、何となくだが魔力が変わっていくのが感じられた。」


・「数時間で分かったか、流石はセリスだな。俺は夕方辺りから次の日の朝まで掛かったぞ?朝までサリーヌさんに、、、」


ガタガタ


・マーダー

「ライオットさん、大丈夫? 」


マーダーさんが心配してくれる。


・「俺もマーダーさんにやって貰いたかった。」


・マーダー

「ふふ、今なら喜んでやってあげるよ。」


何となく明るい雰囲気になったな。

マーダーさん優しいなぁ。


・セリス

「おい、2人の世界に行くな。

んで、これからアタシは何すりゃ良い?」


・「この先は1人で出来る。

さっきやってた魔力の玉を氷に変えるんだ。

それが出来る様になったら最終ステップに入る。

魔力の玉に光を集めて熱を作り、

魔力の質の変化を覚える、、、

それをイメージで重ねて魔力を燃やすんだよ。」


・セリス

「あれか、すぐにでも終わらせてやるぜ。」


・「その前に飯だな。マーダーさん、野営用の携帯食料ってまだ有りますよね。移動しながらでも食べれるやつ。」


・マーダー

「うん、あるよ。」


・「じゃあセリスは野営地で魔力変換の特訓、

俺とマーダーさんはレベル上げに行こう。

セリス、それで良いか?」


・セリス

「わかった、気をつけて行けよ。」


・「ありがとう、じゃあマーダーさん。

移動しながら食べつつ狩場まで行きましょう。」


・マーダー

「はい」


セリスの方も既に携帯食料を食べつつ魔力の玉に光を当てていた。最初は魔力の玉を氷にするんだよ?

まあ良いか、セリスのセンスを信じよう。


そしてマーダーさんと俺は森の奥に入っていく。


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