(週刊カクヨム企画)3つの質問シリーズ、への回答
1 執筆において得意なジャンル・苦手なジャンルはありますか?
人から一番褒められるのは「歴史・時代」ジャンルなので、まあ私は歴史・時代ジャンルが得意である、と自認するべきなのでしょうね。歴史・時代は手軽に上手に書いているように見えるらしいのですが実は作者自身の立場から言うと書くのが大変なので、「楽に書ける」という意味で得意なのは主に現代ものの恋愛系なんですが。
苦手ジャンルは、たぶん一番は「ミステリー」。短編なら数回書きましたが、人から誉めてもらえたためしがありません。ついで「SF」。これも、読むのは好きなんですが、自分で書くとてんで駄目です。書いた経験が一番乏しいのは「ホラー」で、こないだ初めてスプラッタに挑戦しましたが意外と反響があったので、これは「苦手」ではないのかもしれない。あまり書く気がないだけで。
2 得意なジャンルについて、そのジャンルの特徴をどう考え、ほかのジャンルとどう差別化できると考えますか? また苦手なジャンルはどういうところが苦手ですか?
歴史・時代の書き方にはコツってのがあって、それは時代背景の中でどうしても動きが制限されざるを得ない(たとえば、架空の戦国大名を作ってもいいが、そいつに天下を取らせる展開にしてしまうと荒唐無稽になりすぎる、など)んだけど、そういう運命の束縛みたいなものの中で、いかに人間の心の流れを書き切るか、みたいなのがコツであり、そして自分自身のもっとも得意とするところだ、と思ってます。
苦手ジャンルのミステリーは、なんでだかわかりませんが心理トリックを考えるのが絶望的に苦手です。SFは完全に下手の横好きみたいなところがあり、自分の作品が何故駄目なのかすらよく分かりません。ホラーは単に書く気がないだけです。
3 得意なジャンルを書いている自分の作品以外の作品で、自分に影響を与えた作品、おすすめできる作品はありますか?
カクヨムや、その他WEB小説サイトの作品を挙げる気はしませんので、影響を受けた作家を挙げておきますが、ダントツぶっちぎりで山田風太郎です。ベタですがやはり『甲賀忍法帖』には異能もの時代小説の全てが揃っていて、完璧な作品ですね。心理描写まで含めれば、名作と名高い『忍びの卍』が好きです。
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