日没

やけに明るい秋の午後。

いつもなら「夕焼けこやけ」の流れる時刻に、

妙に間延びした女の声。


「都合により本日の日没は中止となりました」


楠のてっぺん、

帰るに帰れぬカラスが途方に暮れて、

ひと声高くかあと鳴いた。

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