第205話 鎮圧
鋼鉄の大盾を並べるタンクタイプ、長槍を構えるランサータイプ、強力なクロスボウで狙いをつけるアーチャータイプ、リビングアーマーの鎧を身に纏ったナイトタイプのメタルゴーレムに加えて、ミノタウロスの魔石を
その威容を目にした反乱軍の兵士のほとんどが戦意を失くした、辺境伯領にはろくな戦力は無いと聞いていたからこそ、ここまで脱走もせず進軍して来たのだ。
反乱軍の本陣では反乱の首魁である侯爵が怒り狂っていた。
「ええい、何をしておる、さっさと突破して辺境の街にいるカグヤ女王を捕まえるのだ!」
「しかしながら…」「疲れきった我々の兵であの軍勢は…」「とてもの事では…」
「あのような人形風情に何が出来るとい・」
キイイイイー
「んっ?」
スチャッ
『水の女神の勇者推参!』『ヤスアキ様の嫁15号参上!』
「な、何奴!」「く、曲者だ!」「侯爵様を御まも・」
『あっ、コイツがヤスアキ様に逆らうバカね』『タイーホ』
15号とあたしは侯爵の腕をがしっと掴むと飛び立った。
キイイイイー
「お、おのれ、下朗め、離せ!」
『今すぐ離そうか?』
15号が冷めた声で言う、既に地上からは数十mは離れている。
「や、やめろ!」
『よく聞こえなかった』
「あ、いや、止めて下さい、お願いします」
15号ちゃんは土門さんに敵対する相手には厳しいなぁ。
反乱軍の首魁の侯爵を
えーと、つまりてんでバラバラに逃げ出した。
「グレタ、変に逃亡されて盗賊とかになられても面倒だBチームに投降を呼びかけさせて、Aチームに逃げ道を塞がせろ」
「はい、ギルド長」
秘書のグレタさんはいつまでたっても領主呼びよりもギルド長呼びが出る。
『土門さん、捕まえたよー』
あたしは首根っこを掴まえた侯爵をぶらーんとぶら下げて声をかけた。
「貴様、いや、そなたが辺境伯か、わしの自慢の娘を妻にやる、わしに味方をしろ、共にこの国を乗っ取るのだ」
『いや、もう既にほぼ乗っ取ってるから』
15号がぼそっと言う。
『ヤスアキ様、自慢の娘をくれるそうですよ♪』
土門さん、命が危ない!
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