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目次
砂の城
丁寧に 丁寧に
積み上げて 積み上げて
完璧を求めつづけて
一寸の狂いも許さず
風に吹かれて 波に寄られて
削られて 削られて
ときどきは 砂を足して
元の形を夢みるけれど
どんな形か
思い出せないほどに
毎秒毎秒 削られて
気づかぬうちに削られて
削られた分だけ際立って
いまの形も充分に
素敵だよって
言われて 言われて
きょうも あしたも
立派な 立派な
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