秘密主義

ここのつ

2020の夏

第1話 男性2年目に入ります 8/5 2:00

 こんにちは。今は2020年8月5日。夜の2時前です。


 なので、こちらからしたら、こんばんは。

 おそらくこの時間では誰にも読んでもらえないので、予約投稿しますね。


 2020年。今年は、なんだかSFの中みたいな年ですね。2020という数字も……最近の出来事も。

 ページやアプリに無数の意見のかけらが飛び交うこの時代の、この年に、世界はウイルスという埃で染め替えられ、僕はひっそり男性2年目を迎えたのでした。

 初対面で男性と認識され、男性として人と話して、男性として友達ができる、男性として演技をして、男性として飲み会に行って、男性として教室に入って、男性として物を買う。声が低い、胸が平たい、少し力持ちで、背が高い。


 なぜそれが、それだけで楽しいのか、幸せで、嬉しいのか。

 自分でも本当に不可思議です。


 なんとも言えない気持ち悪さや、人と関わる恐怖なく、暮らせるようになって「まだ二年なのか」とも思うんですが、この平凡な日々さえ想像できず、全て不可能だと諦めていた時を思い返すと、すごいなぁ、とため息が出ます。


 2019年、2018年、2017年、2016年。振り返ると、その年にはその年の名前を、「今年」として違和感なく紙に書いて、口で発音して生きていた自分がいたんですね。どうにか暮らしていた、振り返ることも、もはや少なくなったそんな日々を、時間をかけてまた掘り起こそうかなと、思います。ほっといても、忘れちゃいますしね。


 秘密主義、このタイトルは、性別移行後、とある人にサラッと「○○君って秘密主義だよね」と言われた経験からつけました。「そうか……秘密主義か」と、ふとした機会に何度も反芻しているこの言葉に感じいるものがあるので。

 また、改めてその話もしようかな。


 ここでどのぐらい、真面目に書いて、どのぐらいさらけ出すのか、いまいち決めてはいないのですが。ノンフィクションよりは、エッセイのように気楽なものにしたいです。

 更新はしていこうと思うので、よろしくお願いします。

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