第164話聖様の収益化奪還計画6
「聖様、やっぱりセンシティブな言動が引っかかった可能性もあるので下ネタはいかがなものかと……」
「でも淡雪君、私から下ネタをとったら何が残ると思う? ダッチワイフだよ?」
「自分が下ネタ+ダッチワイフで出来てることに違和感をもってください」
「はっ! 下ネタ+ストゼロの君がなにを!」
「ストゼロが入ってれば私はなんでもいいです」
「淡雪君、君の方が聖様より今後の対策を練った方が良くないかい?」
さて、物は試し、一度無理やりにでもセンシティブから遠ざけてみるか。
「じゃあ聖様、今から聖様は下ネタ禁止です、いいですね?」
「なっ!? 淡雪君は聖様に本当に死ねというのかい!? 下ネタが禁止だなんて、そんなことされるくらいなら聖様は淡雪君の舌をぺろぺろしたあと噛みちぎります!」
「それを言うなら自らの舌を噛みますとかでしょ、何どさくさに紛れて私を二つの意味でヤろうとしてるんですか……これは反省の色を感じませんね、問答無用! 今から下ネタ禁止です!」
「……ほんとに?」
「ほんとに」
………………………
「ううぅぅぅ…………ぐすっ……」
な、泣いたああああああぁぁぁー!?!?
「おーよちよち聖様、一体どうしちゃったの? シオンママに言ってみ?」
「生きる意味を失ったの……」
「下ネタに人生懸け過ぎだろ! 世の中にはもっと素晴らしいものが満ちてんだよ! ストゼロレモン味とかストゼログレープフルーツ味とかストゼロ葡萄味とか!」
「そうだよ聖様、聖様にはシオンママの赤ちゃんになるっていう大切な使命があるじゃん、なにふざけたこと言っているの? 私が最期まで育てきるまで死なせないよ?」
「ネコマと一緒に全世界に埋められたE.〇.のソフトを掘り起こす旅に出よう! ニューメキシコで掘り起こされた数は僅か1178本、あの大量生産されたクソゲーにしてはどう考えても少なすぎる。他にも埋葬された場所があるとネコマは睨んでるんだ!」
「うわあああああぁぁぁんこの人たちこわいよおおおおおおぉぉぉ!!!!」
コメント
:今すぐこやつらを人類の突然変異種として保護するべきだ!
:賛成、勿論聖様も含めてな
:ライブオンは人類に進化をもたらすための研究施設だった?
:アンブレラかな?
:まぁ黒幕はハレルンなんですけどね、初見さん
「あーあー、こんなに泣いちゃって、聖様をいじめたらメッだよ! シュワちゃん!」
「いや、今のは私だけのせいじゃないような……」
「にゃにゃ! なーかしたなーかした! 組長に言ってやろー!」
「あ、これ死んだな、今のうちに遺書書いておかないと。『悔いのない人生だった。特に忘れがたい経験だったのは、昔試しに左手薬指でストゼロを開けたときだ。缶の開け口に指が引っかかり、優しく引いた時、開け口の輪っかが私の大切な指にはめられていった。そう、あれは私とストゼロの結婚指輪だったのだ。盛大なプシュ!という祝福の鐘の音と共に、私とストゼロは結婚したのだった』これでよし」
「ねぇ~ママぁ、あの人なーに?」
「よちよち聖様、あれはストゼロ期の赤ちゃんだよ~、そっとしておいてあげましょーねー」
「おいそこの赤い物体、さっきの涙はどうした?」
「嘘泣きだよ。あと謝るから赤い物体呼びはやめて」
コメント
:初見じゃないはずですけど意味わからないんで多分初見です
:組長呼ぶは禁止カード
:とうとうストゼロと結婚してて草
:遺書君こんなこと書かれてかわいそう
:ストゼロ期の赤ちゃんとかいうパワーワードやめろ笑
「でもさ、淡雪君。実際のところは下ネタはそこまで影響ないんじゃないかって聖様思うんだよ」
「え、どうしてですか?」
「だって君が無事じゃん」
「あー……なるほど…………いやでも、聖様の方が過激ですし……」
「似たようなものだと思うぞ!」
「うんうん、どっちも仲良く超問題児だよ!」
まじか、私聖様と同列扱いなのか、これじゃあ私ただのストゼロセンシティブ味じゃないか……。
「まぁそんなわけでね、多分他に原因があると思うわけだよ」
「なるほど、一理ありますね。他にどの点が引っかかったと思いますか?」
さぁ、会議はいよいよ本格的な問題点探しへと進展していく――
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