第61話ましろんとまったり(当社比)コラボ3
「それじゃあ次のイラスト行ってみようか! 次はこれだ!」
「……ねぇシュワちゃん、これって…………」
描かれていたものは一糸まとわぬ姿の私とましろんが仲良く大人のプロレスごっこをしているイラストだ。
「おほーーー( ◜ω◝ )これはノーベルHで賞を受賞間違いなしの大傑作ですな!」
「ノーベルさんに謝りなさい。一体僕は自分が現在進行形で絶賛コラボしてる同期と営んでる姿を見せられてどんな反応をしたらいいの? こんな斬新かつ真っすぐなセクハラなかなかないよ?」
「ちなみにだけどこれモザイクの奥では私の人の性欲のキーブレードがましろんの鍵穴にガッチャンコしてるよ」
「さっきのイラストもそうだけどシュワちゃんが股間になにかを生やされてることに違和感をもって? 君一応女の子だよ?」
「いやぁあまりに生やされるから慣れちゃったんだよね。たぶんライバーの中で一番生やされてるんじゃないかな。なんでだろ?」
「自分の心に聞いてみなよ」
コメント
:エッッッ!
:冷静に対応してるましろんも大概なんだよなぁ
:まぁましろんもお絵かきし始めると思考が性欲に向かう人だから……
<相馬有素>:ふぅ、NTR物もありかもしれないですな ¥50000
:!?!?
:満額www
:これはさては噂のシュワニーをしたのでは?
:シュワちゃんを自分のもの前提として語ってるところがやっぱ有素ちゃんだわ
:全員狂人(アウ〇レイジ風)
「あ、有素ちゃん? 本当にありがたいんだけど自分も大切にね?」
「愛されてますなぁ」
「まぁ話をイラストに戻しまして、絵に関してましろんどう思う?」
「かなり上手いね。ちゃんと人の骨格にパーツが乗っているのが分かるから違和感がない。あとエロい」
「だよねぇ、初めて見たとき感心しちゃったもん。にししっ、ましろんはこれより上手くかけるかな~?」
「お? 君のその美しい姿をデザインした僕の腕をなめないでほしいな。なんなら今度シュワちゃんだけに目の前で実践してあげようか?」
「流石の自信とプライド、かっこいいぜ――果たしてましろんは私を満足させることができるかな?」
「期待してなよ。僕の本気でシュワちゃんに僕以外では満足できない体にしてあげる」
「私のママの画力は世界一ィィィーーーーッ!」
コメント
:なんだろう、普通の話のはずなのにすごくいけない会話を聞いている気分
:会話内容を絵ではないなにかにすり替えると幸せになれるゾ
:ましろん渾身の無自覚誘惑
:妄想が捗る
:実際ましろんの絵はまじで芸術
その後のテンポよくネタ半分ガチ半分くらいの分量でイラストを紹介していった。
最初は今回の配信は疲れそうなんて言っていたましろんだったが、結局イラストレーターとしての血が騒いだのか時間が進むにつれて生き生きとした様子に変わっていった。
「このイラスト、なんか特殊性があっていいね」
「ああ、このなぜか顔も赤らめながらカウントダウンしているイラストね、流石ましろんお目が高い。このイラストはエロい人にしか伝わらないですからな」
「ちょっと実際にシュワちゃんやってみてよ」
「OK、さん……にぃ……いち……スト……〇ング……ぜろ……」
「台無しだよ」
コメント
:おいwww
:やばいと思ったが、ストゼロを抑えられなかった
:絶対やばいとすら思ってないぞ
:てかイラストのセンスよ
:一体何のカウントダウンなんですかねぇ
「そろそろ最後のイラストいこうか! このイラストもええよなぁ」
「え、ちょっとこれはシュワちゃんまずくない?」
「ぅえ? ちゃんとモザイクかけてるよ?」
「確かに大事なとこは隠れてるし規約は守ってるけど肌色面積がちょっとグレーゾーンかも……僕はこれくらいなら大丈夫だとは思うんだけどね? ただ最近基準がよくわからないからなぁ」
え、私こんなでもまだBANは経験ないからめっちゃ焦るんだが!?
「まっまじ? やばいどうしよどうしよ、隠さなきゃっ! えとっ、えとっ、わっ、私で隠さなきゃ!」
「ぇ」
急いで自分のアバターを巨大化させてイラストを覆い隠した。
「ふ、ふぅ、これで安心」
「いや安心じゃないよ。自分の体をモザイク代わりにしないの」
「とっさに思いついたのがこれしかなくて……」
「まぁとりあえず放送は無事みたいだからよかったよ」
「いやぁせっかくましろんから授けられた身体を変に使ってしまい本当に申し訳ない……」
「いいよいいよ、とっさのことで頭回らなかっただろうしね」
「後でましろんに感謝を込めて淡雪のアバター崇めながらシュワニーします」
「うん、頑張ってね」
コメント
:巨大シュワちゃんに草しか生えない
:私で隠さなきゃ(守護神)
:ナイスガード
:ほんとおもしれー女
:ましろんツッコミ諦めないで笑
「ずっと僕が配信にいてあげたいけどそうもいかないから、これからは気を付けるんだよ」
「うん、肝に銘じるよ、規約守ればセーフかと思って油断してた……さて、さっきのが最後だからそろそろ締めにしますか!」
「あーい」
「ご視聴ありとうございました! またねー! ましろんもお疲れ!」
「ありがとうございました。 お疲れー」
配信画面を閉じ、ましろんへのコラボ感謝のメッセージをかたったーで送る。
「お?」
送り終わった後かたったーを閉じようとしたところで、初めての人からDMが来ていることに気づいた。えっと内容は……
――なるほど、これは面白くなりそうだ。
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