第46話皆の配信を見に行こう2

「次は誰の配信を見に行こうかなー」


コメント

:性様やってる!

:ほんまやwww

:性様希望

:元々配信予定なかったけどシュワちゃん来るから始めるってかたったーで言ってたで

:めっちゃウキウキで草


「ぬええぇ……」


コメント

:露骨に嫌そうな声出してて草

:なんだその声w

:性様が来てほしそうな目でこっちを見てるぞ!


「だって性様だよ? 絶対ろくな配信してないど?」


コメント

:印象で草

:偏見だと言いたいが事実だからなんとも

:も、もしかするとシュワちゃんの為にとっておきの清楚な企画用意してるかもしれないよ!

:そうだよ!

:シュワちゃん口ではそんなこと言ってても本当は聖様のこと大好きなんだよなぁ

:ツンデレの辛口ストゼロすこ

:同期じゃないのにここまで仲いいの珍しいからな


「……分かった、じゃあ皆の言ってる通りまともな配信してると信じて聖様の配信見に行くよ! 私リスナーの皆のこと本当に信じてるから!」


いざ! ぽちっとな!


『はい、というわけで聖様おすすめのエロゲ紹介いこうか、一本目はこのゴールデンラブリッチェというゲーム、このゲームはうわああああ!!! 理亜ああああ!!! いやあぁ!!!理亜理亜理亜理亜ああ! あはあありああぁぁぁ』


ぶちっ


「さてさて、次は誰の配信を見に行こうかなー」


コメント

:大草原

:一瞬で配信閉じるな笑

:めっちゃ発狂してて草

:理亜ちゃんのことだからね、仕方ないね

:最後ガチで気持ち悪い声してて最高に性様してた

:ゴールデンラブリッチェはいいぞ


「てかやっぱいつもの性様だったじゃん!」


いや私もこうなること分かってたけどね? あの性様がまともなことするわけないもんな、分かってたよ、うん。

でもまさか2コマ落ちみたいになるとは思わなんだ……


コメント

:すいまそーりー

:許しは請わぬ

:もう一回だけ!

:俺からも頼む!

:先っちょだけでいいから!


「はいはい、分かってますよー。まぁ最初から見るつもりではあったんだけどね」


コメント

:やっぱりツンデレじゃないか!

:やっぱ好きなんすねぇ

:同族だからね


よし、再開しますかー。ぽっちっとなー。


『失礼、プレイしてた時の記憶が蘇って取り乱してしまった。気を取り直して次のゲームはこのXチャンネルというゲーム、このゲームは』

「『うわあああ!!! 太一いいぃいやああぁ!! 太一、たいちぃい!! 友情は! 見返りを! 求めないいぁぁぁはぁん』」


コメント

:うるせえええ!!!

:シュワちゃんもそろって発狂してて草草の草

:これは予想外だった、シュワちゃんもXチャンネルしってたんやな笑

:こ れ は ひ ど い

:近年稀に見る大惨事

:てか意外とエロだけじゃなくてシナリオ系のゲームも好きなんやな聖様

:エロ系は熱く語りすぎてBANになるからと推測


『さてさて、三本目はこのソフト、抜きゲーみたいな村に住んでるまな板はどうすりゃいいですか、だ』

「あ? なんだって? ストゼロみたいな人をだめにする缶に依存してる酒カスVTuberはどうすりゃいいですかって言った?」


コメント

:お耳にストゼロキマッてますよ

:人をだめにするソファーみたいに言うなwww

:自覚してるのか……

:ほんとどうすりゃいいんやろなぁ……

:さ、最近はお酒の依存だいぶなくなったってかたったーで言ってたから!

:こうやってネタにできてるだけ安心した、本当にダメな人はネタにできない、ソースは俺

:上のニキ強く生きて……


『あれ、淡雪君来てくれたのかい!?』


あ、流石に見てるのばれたみたいだ。

ん!? しかもなんか性様から通話まで来てるじゃん!


「あ、もしもしー」

『もしもし淡雪君、会いたかったよ』

「会いたいんならエロゲの話なんかしないでくださいな」

『一部の生き物は腐ってるものとか臭いものに寄ってくるだろう? つまりはそういうことだよ』

「もしかしなくてもバカにしてますよね!」


全くこの人は……

でもよく考えるとかたったーとかではよく話してたけど、聖様こうやって直接?話すのは久しぶりかもしれないな。

ちょっと楽しみだったのは否定はしない、言わないけど。


「せっかく配信にまでお邪魔させてもらったわけですけど、何話します?」

『好きなエロゲのジャンルとかどうだい?』

「腹パンされたいんですか? 催眠系とか大好物ですな」


コメント

:おいwww

:答えるのかーい

:清楚キャラがよりによって催眠系とか……

:ですな(満足げ)

:シオンちゃんがいないと止まらねぇぞ……


『催眠系いいね、特に催眠を故意に解いたりして反応を楽しむのは最高だ』

「お? 私はずっと催眠状態なのを楽しむのが至高だと思うが?」

『は?』

「は?」

「『……は?』」


この後、お互いが満足するまで熱く好きなシチュエーションについてひたすらに語り合った。

お互いの心を完全に開いた状態、まさに言葉のノーガードボクシング。

そしてお互いが心の内を全てさらけ出した後は――


『新たな視点に気づけたかもしれない、ありがとう淡雪君。流石は私と並ぶ変態だ』

「性様こそ、名前に一切負けていない素晴らしいお手前で!」


もっと仲良くなりました!

これが後々まで語り継がれることになる『性癖談義』である。


コメント

:あーもうむちゃくちゃだよ

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