第24話リン〇フィット配信2

『リン〇フィット』

フラフープのような特徴的なコントローラーを使い、これを押したり伸ばしたりすることでRPG風のストーリーを進めていく革新的ゲームだ。

奇抜な見た目ではあるが、健康的な運動が家の中でできることやプレイの楽しさにより大ヒットを記録したゲームでもある。

私自身ずっとずっとプレイしてみたいと思っていたゲームなので、ようやく手に入った今正直気分は高揚している!


「さて、完全初見プレイなのでまずは設定からですかね」


性別やら色々入力してー……


『同年代と比べるとあなたは普段どれだけ運動している方ですか?』

1かなり運動している

2そこそこ運動している

3あまり運動していない

4全然運動していない


「スーッ……」


なるほど。


コメント

:呼吸音で草

:4

:4でしょ

:ニート言ってたしな笑

:汗かくとアルコール蒸発しちゃうからね、品質保ってるんだよ察してやれ

:人間かストゼロかこれもうわかんねぇな


「な、なにを言ってるんです? 私まだピチピチですよ? まぁ美しい体型維持の為の日々の運動を考えると2辺りが妥当ですかね」


コメント

:は?

:シュワシュワの間違いでしょ

:いや待て、実はシュワちゃんはストゼロお魚味なのかもしれない!

:まずい(確信)

:2が嘘だとしたらまずいですよ!

:ここは正直な方がええで!


「え、そうなんです?」


コメント

:後で地獄を見たいなら2選んでどうぞ

:ただのゲームだと甘く思ったら死ゾ

:一番いいのを頼む(1希望)


「すみません嘘つきました4です、4でお願いしますちなみに太ってはないのは本当です」


コメント

:はいwww

:正直に話せてえらい ¥10000

:運動よわよわだと!? これはセンシティブに期待

:ちなみに光ちゃんは運動は人並と言っていたのに迷わず1を選びました

:流石期待を裏切らない


「ええと次は……」


『どれくらいハードなフィットネスを求めていますか?』

1ガチンコ

2しっかり

3そこそこ

4おきがる


「……どうしよ」


コメント

:ガチで悩み始めたw

:これは後で変えられるで

:ちなみに光ちゃん(ry


「え、ほんとうですか? それなら3のそこそこでいこうかな」


『あなたの体重を教えてください』

1入力する

2後で入力する


「スウウウゥゥゥゥッ……」


そういえばこんなのあったなぁ。


コメント

:迫真の呼吸音

:wktk

:さぁ、どうぞ! ¥2000

:設定するだけでおもしろい女

:よろしくお願いさしすせそ!


「えっとー」


カチッ! カチッ! カタカタカタ!


「50kgですね!」


コメント

:ん?笑

:なんだ今のパソコンいじる音笑

:冗談はよしてくれ

:これ軽いの?

:身長が168と高いはずだからかなり軽いと思われ

:おい! 50kgって身長168センチのモデル体重じゃねぇか!

:草

:シュワちゃんならストゼロの重さ測りに行ってた

:大草原や


「あはは、流石に冗談ですよ! 体重は後で入力しておきますね」


コメント

:伝統芸能体重ばれの前振りですか?

:体重ばれしそうなライバーランキング堂々の1位

:ちなみに某一期生は1.989×10の30乗kgの太陽の重さで行こうとして無理だったもよう

:はたして頭いいのかおバカなのか……


ええと次は……


『次はコントローラーをあなたの力に合わせて調整しましょう』


お、やっとリン〇フィットっぽいのがきた!

どうやら上限100の数値で測るみたいだ。


『全力で押し込んで!』


「いきます! ふんっ!」


『50』


「お、これどうですかこれ!」


コメント

:クソ雑魚押し込みやめてくださいよwww

:うん、分かってた

:大丈夫? ストゼロの力借りる?


「は? 見てろよ、お゛ら゛ぁ゛!!」


『63』


コメント

:おっ伸びたやん!

:声がね……

:挑発耐性0

:清楚を捨てて力をとった女

:かっけぇ(思考停止)


な、なんか設定だけですごい疲れたけど、やっとこれでゲーム本編がプレイできるようだ……

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