第5話 インターミッション①
老人がおかわりした酒を飲んでいる間、その殺し屋はずっと、自分の過去について、語っていた。
「それで、最初は全然、銃も使わせてもらえなかったんだよ」
とその男は右手で銃の形を作りながら話した。
老人は話を聞きながら、隣のイスに掛けてあるコートから携帯を取り出し、何か連絡を取っていた。すると男は、
「何か重要な連絡かい?」
と言った。
「いや、大した用事ではないんだ。それにすぐ返事が来るわけではないようだしね……」
と返事をした。
「で、その後はどのような活躍をしたのだね?」
と老人が男に聞いた。
「まあこの後ね、ある出来事があったんだよ!」
と言って、また自慢げに男は話し始めた。
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