(二)‐4
「ともかく、犯行予告の残り時間は一時間を切っている」と装甲服の男が言った。
「こちらレインボーブリッジの警視庁第10機動隊爆弾処理班の浅野です。先ほど試したところ処理ロボットの『ディフェンダー』では橋の欄干からアームを伸ばしても爆弾まで届きません」
女性の方が言った。するとPCは女性の声で「こちら陸上自衛隊第1102不発弾処理隊第二小隊の川崎二等陸曹です。トンネル内の爆発物は非常口近くの歩道に設置されています。こちらはロボットで撤去可能です」と続けた。
(続く)
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