(三)‐9
再びモーターの駆動音が船内にこだましたが、輸送船は分離しなかった。
「どういうことだ?」とシッコはカメラを窓の外に向けてシャッターを切った。
「ナオミ、どうしたらいい」とジョージが聞いた。
「仕方ない。人力で分離させるしかないわね」
「アーム操作か……」とジョージが呟いた。
「そうね。ただ、それだけだと無理な力がかかってステーションを破壊しかねないわ。だから船外に出て誘導する人間が必要よ」
「船外作業か」
「そうよ。手順を確認するわよ」
それを聞くと、「シッコ、チッチ・モンデールを呼んできてくれ」とジョージは言った。
「船外作業だな。了解」
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます