第2話 マンハント

「何人こっち側につく?」


『8人かな』


「半分以下か」


 思ったよりも少ない。


 都内で信用がおける金庫番を洗いだし、さらにその中からまともな人間を選別して20に絞った。


「いずれにせよ、説得のときは終わった」


『金はどこに動かす』


「まだ動くな」


 金は囮。強盗事件だと思わせてなるべく警察を金の移送に食いつかせ、その間に8人を国外に逃がす。


「警察の動きがおかしい」


 事前に公安から買ったデータと動きが違う。というより、動きが鈍すぎる。


「公安から連絡は」


『ないね。買い切りのデータだったし』


 支払いも完了している。

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