54話 〜花火大会編〜 【更新遅れました、すみません】

よーし、“人多いな”とか言いながらさりげなく手を繋いでやる!!


「さく…」


「ふーくん! あっち行こー!」


「え…」

おぉぉぉぉ、さくらが自然に手を…。いや、これは腕を引っ張ってるの方が正しいか。


「美味しそ〜」

うん、腕を掴んだままやきそばに見惚れないで下さい。


「買うか」


「あ、私も食べるから買うよ〜」

お、さくら1パック全部食いたいのか?


「ん? 2パックにする?」


「いや1つでいいんじゃないかなぁ」

あ、お金のこと気にしてんのか。


「このくらいは俺に払わせろって」


「そう?」


「じゃあ、じゃがバターちょっともらうけどさくら買って」


「うふふ、了解!」

…やきそばの方が安かったかもしれないな…。




無事食べる系を買うことができました。


「どうする、あっちで食べて…終わってから射的とかするか?」


「んー。花火の場所取りついでに食べる方がいいかな…」

本気で悩んでるな、花火大会好きなんだなぁ。…遊んでから食べ物買うべきだったな。


「食べ物持ってると遊びづらいかと思ったけど」


「じゃあ、この袋にまとめよ〜! それなら遊ぶ方と見てる方で見てる方が持ってればいい!」

なるほど…。


「おぅ、それいいな!」


「よーし、どこから行きますか!」


「さくら行きたいとこでいいよ」


「じゃあ、ヨーヨー釣りする!」


「おぅ!」

お、ちょっと人多くなってきたな…。


「さくら、はぐれないように手。繋ぐか?」


「えへへ、うん!」

お、強い。繋ぎたかったのか、かわいいけどもうちょっと前から勇気出せばよかったかもな。


「ヨーヨー釣りどの辺だっけ〜!」

子供みたいにはしゃいでるなー。あと、屋台ってどこに何があったかわかんなくなるよなー。


「あっちだったかな、まぁ歩いてたら見つかるだろ」


「そうだね、気ままに行こー!」


「おぅ」


人混みもさくらと一緒なら幸せです。


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