早死飯

ゆとり等

第1話 女性会社員24歳はいつか早めに死にたい

長生きなんてしたくない


だけど、


自殺する勇気もない


切迫した理由もない


痛くなくて苦しまない方法で早く死にたい


早く死ねますように



朝。

寝起きの重力は、昼間の5倍はあると思う。

瞼は気を抜くとすぐ閉じるし、頭痛はするし、

足はダルくて、体がベッタリ布団にくっついて離れない。


「今日も目覚めてしまった…」


重だるい軽い絶望を引きずりながら立ち上がる。



私、飯田セツナは、

東京で中小企業に勤める会社員、24歳。


いつか、早めに死にたいと願っている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る