後悔に苛まれる〈病気の予兆ー荒い息〉

今思えば、君が荒い息をしていたのは、病気の予兆であったはずなのに、僕はそれに気付いていなかった。いや、僕だけではない。誰一人気づいていなかったんだ。


休み時間、君はよく寝ていた。

チャイムが鳴ったら、君はすぐに机に体をあずけた。

君の背中は、はやく上下していた。それほどはやく呼吸をしていたのだろう。

あの時、辛かったはずなのに、僕は何も知らなかった……。


君は突然、亡くなった。

まだ、ありがとうも、ごめんも言えていないのに。


僕はずっと後悔に苛まれている。

どうして、あの時気づくことが出来なかったんだと……。

「大丈夫?」って声をかければ良かったと……。

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