エピソード21
辺りを見回したら今度はイケメンが沢山いた。
(えっ?)一瞬、思考停止した。
色々な髪の人がいて、数えてみると8人いた。知ってる人が2人。
「これはどうなってるのですか?」と聞く。
「木林さんが倒れまくってるとオズ殿から情報が入ってね」
オズさんはそうそうと頷いている。
「こいつか?弱すぎると噂の。いいか、お前は戦いの場に一切足を踏み入れるな」
「騎士団長様、もう少し優しく仰って下さい」と数名が口を揃えた。
(騎士団長っ!?なんか凄そう……)
「まあいい。これを連れていくといい」と別の人に鳥を渡された。
「これは?」
「ガイド役で癒物でもなく、戦闘にも参加できない」
そうしてカインと前行った洞窟に行った。
“こちらは劣勢属性エリアです”
聞きやしない。
HPがどんどん減っている事に気づいた。
“氷、水属性癒物をドロップ”
えっ。どうするの?
“Yキー”
言われた通りにドロップした。ドロップすると周りを囲むようにして灼熱から守ってくれた。
先に進んだが、ボス前の敵から攻撃を受ける。HPは20になっている。
“回復して下さい”
回復!?癒物に癒してもらった。
ボスの姿が見えた。Zキーを無駄に連打する。だが、攻撃も防御も出来てない。
“木林様、ここは引き下がりましょう”
「嫌よ!カインは倒してたもん。私なら出来る!」
(本当は熱くて死にそうだわ……)
“ファイヤービッグボール”
敵からの大ダメージを受け、儚く散るのだった。
またか
そう思うのも束の間、ガイド役に“次からはユアム湖に行って戦うのが妥当だと分析しました”と告げられた。
(それ、先に言ってよ)
目を開けると洞窟から少しした所の石の建物のアーチ状の門の間だった。私はまだ倒れて
えっ、もしかして死んだ?死ぬ直前?
「大丈夫か?」
その声は沢山いたイケメンの中の一人、騎士団長のアレクだった。黒髪でドS俺様、自分のしたいようにする、暴れん坊と名高い人物だった。戦闘能力優秀、騎士団長らしい振る舞いで、嫌われてる人にはすごく嫌われてて、好きな人にはとことん好かれてるらしい。命令に従わないと殺されるという噂もある。
「大丈夫じゃないです……というか何でここにいらっしゃるのですか?」
「陰で俺達ついてきたんだ、実は」
後ろを振り返るとイケメンがぞろぞろと……
えぇぇっ……!イケメンにストーカーされてるっ?私。ええぇぇぇぇーーっ!!
「HP1のギリギリの所で大回復、復活させたから、お前は大丈夫だよ。安心しな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。