9/24 これは名著だと断言できる(私見) 『この世界を知るための 人類と科学の400万年史』
更新が遅れた?
いえいえ、読者日記ですから読み終えた本があり次第投稿することにしたんです(唐突)。
さて、今日紹介するのは個人的には人生で五本の指に入る——まだ大して長く生きていないし、自信を持って同じ表現ができるのは『ファスト&スロー』くらいのものだが——個人的名著です。
『この世界を知るための 人類と科学の400万年史』
著者 レナード ムロディナウ
思わず二度読みしてしまった面白さです。たったの400ページ半と少しで終わってしまったのが悲しいくらいには感動しました。
簡単にいえば、人類の誕生から現在までの技術史を流れで追っていく本になっています。一巻しかありませんから勿論網羅的に解説することなどされていません。それぞれの理論についての解説も、非常に分かり易いですがあくまで簡単なものです。
本作はちょっとしたジョークが随所に盛り込まれていてクスッと笑えますが、一番の魅力は他にありまふ。科学が偉人の閃きによって進歩してきたものではなく、さまざまな基礎研究や成功を遥かに上回る数の失敗に支えられてきたものだということを、いわゆる偉人とされる科学者たちのドラマチックな人生から描き出している点です。
彼らが私達と同じように苦悩し、時には見当違いの間違いをし、死ぬまで誤った理論を捨てきれなかったという事実。
それでも人とは違う視点と忍耐強さ、他人の研究成果の吟味によって新たな発見と発明(それぞれの概念については買って読んでね)を成し遂げていき、今や実際に観測することが不可能な地点まで科学が進歩したと会う事実。
本書で解説される物理学、化学、生物学は勿論、あらゆる学問に取り組む人々にとって、これほどまでに勇気をくれる著作はないでしょう。
勿論、理論の解説も文系の私が理系への転向も考えたくなるくらい面白くてわくわくします。
今自分がやっている勉強に興味が持てなくなったり、自信がなくなった方には特にお勧めです。自分が今何を学んでいるのか、何をしているのか、より深く理解することができるでしょう。
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