8/4 そこは決して砂漠の空白地帯などではなかった! 『物語アラビアの歴史: 知られざる3000年の興亡』
さて、今日読んでいる本はこちらです。
『物語アラビアの歴史: 知られざる3000年の興亡』(中公新書)
著者 蔀勇造
中々長いので、読了は明日になりそうですね。しかしこの本、面白いんですよ。
…………何がかと言いますと、アラビア半島そのものの歴史はもちろんなんですが、周辺国との関係が非常に興味深いのです。ローマ帝国、ペルシア帝国、アクスム帝国(エチオピア)という三帝国の間で揺れ動く諸国の物語は、複雑な群像劇を見ているかのようでした。
なお半分は古代史ですので、人によっては注意が必要かもしれません。
しかし何より本作で面白かったのは、メッカが発展した理由として有名な定説である、ローマとペルシアの争いによる交易路の寸断…………これが、虚構ではないか(私訳)という論です。この話になる前にも交易路の話があったのですが、その時点で先の定説に疑問を感じたので、やはりかと、かなり興奮しましたね(←変人)。
オススメ度は明日読み終わったらになります。では!
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