第三十話 酸素 ~人に気づかれず人を助ける~

◇第10回 2-B探偵団会議◇


下島 幸平

「皆準備できた?」


鈴木 明李

「私たちが職員室へ押しかけたら、犯人は外口から逃げるでしょう。そしたらB班は追いかける。C班は先回りして、昇降口で待っていて捕まえて。その間にA班が3階から放送する。」


「了解!」


~職員室~

「失礼します。2年B組評議の下島と鈴木です。

 私たちのクラスに危害を加えた先生を突き止めたのd…」


(外口のドアが開く音)


犯人は内履きのまま、走り出した。


追いかけるB班。

A東三階で放送器具とともにスタンバイするA班。


そしてーー

先周りするC班の前に、犯人は現れる。


「っん!」


「皆さんこんにちは。2年B組です。

 皆さんもよく知っているあの3つの事件。その犯人が今我々B組の手によって捕まえられました。南中学園生徒の皆様。もう大丈夫です。安心して日常生活を送ってください。警察、PTAの皆様。捜査お疲れ様です。A棟昇降口前へお越しください。捕虜状態の犯人を差し上げます。 繰り返します --」


~~~


高橋刑事

「6月1日午後3時42分、田中 亮佑氏を薬品不正利用、殺人未遂及び殺人の疑いで逮捕する。」


「ワーーー」



ここまで御覧くださった皆様、ありがとうございます。

学級内で起こる不可解な連続事件~謎に挑むクラスメート~はまだ続きます。これからもどうかご愛読よろしくお願いします。

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