第二十三話 職員室③

視点◇校長 清水 秀司◇


職員室の会議が進まず、もたもたしている間に、とうとう三つ目の事件が起こってしまった。このままでは、生徒にまで大きな被害が及んでしまう。


しかし、いったいなぜ望月先生だったのだろうか・・

犯人どころか、容疑者すら特定できていない今の現状ではだめだ。職員を総動員して、何としてでも見つけなければ…


(ノック音)


梅沢先生

「校長先生、お早くに決断ください。もうこのまま事件を放置するか、汚名が世間に出るのを覚悟で警察に通報するか…」


「しかし、梅沢先生。この事件は妙に独特です。わざわざ全て薬品などという共通点を作るのは、犯罪者のやる事ではありません。」


梅沢先生

「独特だからこそですよ。それに、殺人事件なんてものに、未熟な我々が対応で来るわけがありません。」


「分かった。もう一度考え直してみる。」


梅沢先生

「はい。よろしくお願いします。」

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