小さな天使と俺。

まる

小さな天使

ザアザアと雨が降る外を眺めながら

「はーあ、、今日も雨か。」

と呟いた。

雨は好きだけど、ザアザア降るよりもしとしと降る方が好きなんだよね、ってそんな事どうでもいいか。

「あ、やべ。」

こんな日に出かけなきゃいけなかった事を思い出す。

「ん〜、、でも今日買っとかないとだし、、。」

重たい腰をあげて準備を始める。

天気予報では1日中雨らしい。あ、傘も持っていかないと。

「よし、行ってきま〜す。」

一人暮らしだから返事は帰ってこないけど言うことにしている。


外に出るとなにかの鳴き声が聞こえた。

鳴き声を頼りに探していると

みゃあ、みゃあ、と小さく鳴く真っ白な子猫が居た。

雨に濡れて寒いのか震えている。

「よし、ちょっと待ってろよ、」

子猫が濡れないように傘を置き、家にあったブランケットを持っていく。

「こんなんじゃ、あったかくならないよなぁ、」

ブランケットに包んだまま抱いてみる。

安心したのか、「みゃっ」

と小さく鳴いた。

「おまえ〜、、可愛いなぁ、帰るとこないならうち来るか?」

と聞いてみた。

「みゃあっ」

「あははっ、元気な返事。」


可愛くて小さな天使みたいだ、


この日から小さな天使と俺の生活が始まった。

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