第341話 電波障害
最近のテレビでは電波障害を受けることが少なくなった
アナログテレビの頃は、今の地上デジタル放送と違って受信しない場合、完全に映らなくなるようなことは無く、雑音、画面ブレなどを起こしながらも映っていたのだ
夜中の12時。俺はとあるホラー映画を見ていた。日中に見るよりもやはり夜中に見る方がスリルがあり、また、あたりも静かなため日常の雑音が入るという興ざめが無いのもいい
夜中の1時。物語が中盤に入ったころ、ちょくちょくと画面がブレる様な瞬間があった。最初は演出かと思っていたが、どうやらそうではないみたいだ
それから10分後、急に画面が切り替わり、知らない男が画面に現れた。そいつは、何語か分からない言葉でしばらくしゃべると、元の画面に戻る
どこかで聞いたことがある。電波ジャックと言う奴か? 俺は明日の朝、さっそく友達にでも話してみるかとビデオの電源を切ろうとして気が付いた
何故録画に電波ジャックなんてできるんだ? そして、切った画面がジジジとチラつき、大きく口が表示され「アウト」と呟いた
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