第78話 ギガース

ア「やっと合流できたのじゃ・・・。」





アヌビスは、ダメージ自体は受けないが、泳げない上に水で上下が分からなくなって、どこにいるのか分からなくなったみたいだ。ケルベロちゃんは犬みたいにぶるぶると体を震わせて水を飛ばしている。魔法の水なので、しばらくしたら完全に水気は無くなった。


俺達は、イルナにHPドレイン付与を付けてもらうと、ネクロマンシーで召喚したマミーを殴ってHPを全快させた。





イ「・・・探し出して、倒す!」





イルナは珍しく積極的だ。草むらを探していると、大きな岩が見えた。肌色の岩に近づくと、動き出した。





ヤ「敵ですか!? 鑑定!」





ギガース(巨人):HP13000、MP4200、攻撃力1500、防御力600、素早さ500、魔力300、スキル:HP自動回復(中)、装備:槌・攻撃力150





ミノタウロスよりもさらに巨大なギガースは、地面に置いてあった槌を拾い上げると、地面に叩きつけた。それだけで、浮いているアヌビス以外は尻もちをつく。あぁ、ケルベロちゃんは平気なようだ。


その隙に、ギガースは俺に槌を叩きつける。零に800ダメージ。普通ならぺったんこなんだろうが、すこし地面にめり込んだだけだ。そして、その隙に透明になっていた弥生がギガースの背後から手裏剣を投げる。クリティカル発生、ギガースに3239ダメージ。





レ「回復する前に畳みかけるぞ!」


ア「わかったのじゃ!闇の球!」





アヌビスはギガースの真横から闇の球を当てる。ギガースに2500ダメージ。





イ「・・・獣化。」





イルナは獣化すると、ギガースの足を爪で切りつける。ギガースに1400ダメージ。ギガースは槌を振り回してイルナを吹き飛ばす。イルナに1540ダメージ。ギガースに1540ダメージ。イルナはダメージリンクを使っていたようで、ギガースにもイルナと同じダメージが入った。吹き飛ばされたイルナはくるりと空中で体勢を直すと綺麗に着地した。弥生はギガースのアキレス腱に手裏剣を投げる。クリティカル発生、ギガースに3239ダメージ。また、手裏剣の振動によって足を滑らせ、少しバランスを崩したようだ。ギガースもそろそろ回復したと思うので、HPはあと半分くらいだろうか。





イ「・・・幻痛。」





イルナはバランスを崩したギガースの足先に幻痛を使う。ギガースはタンスの角に小指をぶつけた様な痛みに襲われているんだろう、隙だらけだ!





レ「いけ、攻撃特化型零ゾンビ!」





俺は増えたMPでゾンビの攻撃力を800まで上げた。クリティカル発生、ギガースに1040ダメージ。ギガースは手をグーにして零ゾンビに叩きつける。攻撃特化型零ゾンビに1650ダメージ。零ゾンビは消滅した。倒れているギガースの首に、イルナが噛みつく。クリティカル発生、ギガースに3680ダメージ。





レ「食らえ!」





俺もギガースの足にスラタン刀を突き刺す。ギガースに0ダメージ。まさかのノーダメージにしょんぼりだ!





ヤ「源さんは下がっていて下さい!投擲武器操作!」





弥生は透明化を解除してギガースの目に手裏剣を当てる。クリティカル発生、ギガースに3239ダメージ。また回復していたようで、ギガースは倒せていない。





ア「我の出番じゃな。闇の球!」





アヌビスは転移でギガースの頭上に現れると、闇の球を叩きつける。ギガースに2500ダメージ。ギガースはコアになった。また、槌も土に還った。





レ「ふぅ、疲れるな。」





俺はほとんど何もしていないが、気分的にハラハラして疲れた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る