第73話 閑話 イルナとメィル
メ「5階に着きました!」
メィルはイルナと一緒に5階に来た。
イ「連れてきてくれてありがとう。」
メ「どういたしまして!それで、どうやって狩るの?イルナちゃんって攻撃力低いよね?」
イ「・・・獣化か、憑依か、ネクロマンシーを使って戦う。」
イルナはまず獣化を試した。獣化はMPを攻撃力に変換するので、獣化後のイルナの攻撃力は1500だ。
歩いてきたマミーにさっそく蹴りを放つ。マミーに1420ダメージ。さらに、正拳突きの様にマミーの胸を打つ。マミーに1420ダメージ。マミーはコアになった。
イ「・・・こんな感じ。」
メ「へぇ、結構強いんだね!」
メィルが褒めると、イルナは「そうでもない。」と言って獣化を解いた。長時間は変身していられないらしい。
イ「・・・次は、憑依。おいで、ヒノトリ。」
イルナが呼ぶと、どこからともなくヒノトリが現れてイルナに重なる。
イルナ(ヒノトリ):HP50000、MP5000、攻撃力1500、防御力1500、素早さ1000、魔力1000、スキル:飛行、自動蘇生、火魔法(9)、MP自動回復(大)
そして、再びマミーが3体現れたので、魔法を使う。
イ「・・・白炎。」
イルナが火魔法を唱えると、真っ白な炎がマミー達に降りかかる。マミーに1000ダメージ。マミーに1000ダメージ。マミーに1000ダメージ。継続ダメージ、マミーに500ダメージ。マミーに500ダメージ。マミーに500ダメージ。
白い炎は消えることなくマミーを燃やし続け、3体ともあっさりとコアになった。
メ「もしかして、お兄ちゃん達よりも強くない?」
イ「・・・でも、これはヒノトリの力だから・・・。」
メ「それを操れるのはイルナちゃんの実力だと思うけどなぁ。」
イ「・・・ありがと。」
そうして、狩りを続けていると、辺りの雰囲気が変わった。
メ「この気配は、ヌシ? でも、ここのヌシはヴァンパイアのはずだし・・・。」
ヨ「よぅ、お二人さん、俺の姿が見えるか?」
声のした方を見ると、うっすらと蛇の姿が見える。
イ「・・・誰?」
ヨ「俺の名前はヨルムンガンドって言うんだ。」
メ「うーん、どっかで聞いたことがある名前の様な気がするけど・・・忘れちゃった!」
イ「・・・。」
ヨ「さっきから見ていたんだが、あんたネクロマンサーだろ? 俺にも憑依させてくれよ。このままだと消えちまいそうだ。」
イルナは、憑依に良い思いが無いので、ためらう。
イ「・・・なんで憑依したいの?」
ヨ「魔界で無駄に殺されてしまってな。俺はまだ生きていたいんだ。そしたら、お前の力になるからよ。」
イ「・・・憑依したら主導権とる?」
ヨ「心配なら、契約をしてやるよ。契約は絶対だ。」
イ「・・・私の力になる事、逆らわないとこが必須条件。」
ヨ「それでいい。ただ、復讐の機会があれば、考慮してくれると嬉しい。」
イ「・・・契約はここに成った。おいで、ヨルムンガンド。」
イルナがそう言うと、ヨルムンガンドはうれしそうにイルナに吸い込まれる。
イルナ(ヨルムンガンド):HP20000、MP20000、攻撃力5000、防御力4000、素早さ6000、魔力3000、スキル:HP自動回復(大)、魔法無効
イルナはメィルにステータスを伝えた。
メ「強い、イルナちゃん強いよ!もぅ女神並みだよ!」
実際、今のメィルを10倍したくらいの強さだった。すると、ヴァンパイアが現れた。
メ「あ、ヌシだ。」
メィルが指を指す。すると、ヴァンパイアが血魔法のHPドレインやMPドレインを使ってきたが、魔法無効のイルナには効かなかった。
イ「・・・この憑依も、私の意思で動かせる。」
アヌビスの時は、契約を結んでいないためアヌビスの意思がメインだったが、契約を結んだヨルムンガンドにはイルナの意思が優先される。
イルナはヴァンパイアの魔法を無効にしつつ、パンチを当てる。ヴァンパイアに4300ダメージ。イルナはヴァンパイアをあと3回ボコるとヴァンパイアはコアになった。
イ「ふぅ、憑依は疲れる。」
イルナは憑依を解いて休む。すると、黒騎士が近づいてきた。
イ「・・・疲れたから、ダメージリンク。」
イルナは黒騎士とリンクすると、黒騎士にされるがまま殴られる。黒騎士と仲良く420ダメージを食らい続け、黒騎士のHPが0になってコアになった。
イ「・・・1対1ならこれが楽。」
メ「便利ねー、私もスキルが欲しくなってきちゃった。」
イ「・・・HP回復する。」
イルナはHPドレイン付与を自分にかけると、毒の霧をまき散らしながら探索し続けた。メィルに100ダメージ。
メ「私が居ることを忘れないでよね!」
イルナは手に入れたコアを使ってステータスを上げた。
イルナ(人間):HP13000、MP2000、攻撃力10、防御力10、素早さ410、魔力270、スキル:ネクロマンシー、呪術、装備:腕輪・防御力50、指輪・防御力50
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