せいとかいるいじろく#5

 小柳橋笑舞先輩と倉敷颯先輩。言わずと知れた明才高等学校生徒会初の役員カップルである。本日はそんな二人の馴れ初めをさやちゃんこと烏居爽香が独自のルートから仕入れた情報を用いて紹介していこう。


 な~んていつもとは少し違う雰囲気で初めて見ました第5回の類似録です。今回は一話丸々笑舞先輩と颯先輩がメインの通称『ふたりだけのシリーズ』についてのご紹介です。

 それでは早速語っていきましょ~!




 『ふたりだけのシリーズ』の初回は2021年1月24日に更新された『ふたりだけのひみつ』からですが、それを語る前に同月20日に更新された『しせん』をチェックすることをさやちゃんは強くお勧めします。

 颯先輩の柚鈴先輩に対する片思いを応援する意味合いで連絡先を交換した笑舞先輩ですが、不思議と颯先輩を意識するようになってしまいました。

 そんな中、笑舞先輩は颯先輩と二人きりで試験勉強をすることになります。

 これはさやちゃんが入手した裏情報ですが、実は2021年1月31日に更新された『ふたりだけのやくそく』で記されている少し前の時間で笑舞先輩はクラスメイトと教室でテスト勉強をしていたみたいですが、その後で颯先輩と二人きりで勉強会の延長戦をしていたそうです。

 その後、颯先輩と再び勉強会の約束を結んだ笑舞先輩ですが、それがお姉さまである風和先輩に知られてしまいます。

 ちょ~っと怖いお姉さまは笑舞先輩にをかけて勝負を仕掛けました。その模様は2021年2月1日に更新された『さいしょでさいご』を見てください。

 無事に試験を終えてひとまずホッとした笑舞先輩でしたが、颯先輩の「」という言葉を聞いて、心の奥に秘めていた思いが確信に変わりました。

 笑舞先輩はここまで颯先輩に対する感情は一方的なものだと感じていましたが、その考えがある時から揺らぎ始めました。2021年3月4日に更新した『ふたりだけのらんち』での出来事でした。

 そして、その考えが確信に近づいたのは10日後の3月14日に更新された『ふたりだけのほわいとでー』を確認して頂ければ明らかです。

 笑舞先輩の純情な感情は得意であるはずのポーカーフェイスで隠しきることは出来ず、生徒会の先輩方に気が付かれるようになりました。

 他人から見ればしている二人の関係が大きく進展するのは2021年4月14日に更新された『ふたりだけのしゅうがくりょこう』からでした。

 とある事情により二人で修学旅行先を巡ることになってしまった笑舞先輩と颯先輩はお互いのことを異性として強く意識するようになり、自分たちの中では認めていないながらも恋人同士のような振る舞いに変化していきました。

 笑舞先輩と颯先輩が付き合っている。事実とは異なりながらも周囲の誰もが認めている状況の中で報道部の一人が笑舞先輩と颯先輩に詰め寄りました。

 2021年6月15日に更新された『おれのきもち』にて笑舞先輩を報道部の前から逃がした颯先輩はボイスレコーダーを手にする報道部部員志葉あきら先輩の前で『オレは笑舞の事が大好きだ!』そう宣言しました。

 その翌日、報道部の発行する明才新聞で大々的なスクープを掲載された笑舞先輩は海パイセンに辞職願を提出しに行きました。しかし、海パイセンはそれを受理せず、自らを支持してくれる生徒の為に生徒会に残ることを決めた笑舞先輩の背中を押しました。

 颯先輩のもとへ向かい思いを告げた笑舞先輩ですが……偶然にもさやちゃんの手元にその現場に録音状態のまま落ちていたボイスレコーダーがあるので再生してみようと思います。ポチッとな。


「は、颯さん」

「笑舞さん、なんかゴメン。オレのせいで」

「謝らないで下さい」

「あのさ、もう記事で読んじゃったとは思うけど……」

「颯さん、ワタシは颯さんの事が好きです! 今までずっと言いたかった。ホワイトデーの時も修学旅行の時も明才祭の時もずっと」


 はぁ~ 全くどこの誰ですかねぇ? こんな所にとんでもない落とし物をした報道部部員は。

 こうして正式に自他ともに認める恋人となった二人は水族館へ行ってはいちゃいちゃとして、三者懇談では衝撃的事実を知り、颯先輩に何かが起きた際には生徒会よりも優先するようになり、そして今では二人で生徒会に所属し程よくいちゃつく毎日を送っているのでした。




 そういえば、もう一組気になる男女が居ましたね。次回はその二人に関しての話を振り返りましょう。

 お相手は、今回少し真面目モードのさやちゃんでした。ばっは~。

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