すけっとでー
「どこへ行くの?」
ホームルームが終わってすぐに教室を飛びだしたワタシを南帆ちゃん先生が呼び止めました。
「南帆ちゃん先生! ワタシ超急いでる!」
「生徒会室はこっちでしょ?」
「ワタシ、今日はお休み! じゃあね!」
南帆ちゃん先生にそう言って駆け出したワタシを南帆ちゃん先生は追いかけてきました。
「生徒会役員がサボりなんて見逃すわけにはいかないけど」
「サボりじゃないよ!」
すぐにワタシに追いついた南帆ちゃん先生はワタシとほとんど同じ速度で並走して話しかけてきました。
「わたし何も聞いていないけど?」
「今日は助っ人デーなの! でも、今日は笑舞ちゃんたちのお出迎えに行かなきゃだから学校早く出ないとでしょ! 全部の部活を回るにはちょっと時間が足りないから急がなきゃなの!」
「へぇ、意外と忙しいのね」
「そうだよ! だから、じゃあね!」
流石に怒られるかな? と思いましたが、一秒さえも時間が惜しいのでワタシは学校では出さないようにしていた全速力で廊下をかけました。
その結果、ワタシは南帆ちゃん先生と仲良く叱られてしまいました。
生徒会議事録
南帆ちゃん先生ってユズリン並に足早かったんだね。 美沙
廊下で全速力を出すのはどうかと思うけれど。 明日香
すいません。反省しています。 南帆
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