僕は白虎隊でハーレムを作ることに決めました。

らま

第1話 まぁ、その、こんにちは。

暑い。なんという暑さだ。8月15日の午前9時。1年でもダントツの暑さをほこる今日この頃。

僕は夏休みだというなに虚しく学校の補修に向かっていた。補修は8時45分からなので確実に遅刻だ。しかし勘違いしないでほしい。これは寝坊などの甘ったれた遅刻ではない。たまたま朝やっていた幼女向けアニメ「ブリバラ」に見入ってしまって遅刻したわけであって、寝坊などではない。そのため後悔もないので、僕は急ぐこともなく灼熱の如く光る太陽の下を嫌々ながら歩いて登校しているのだ。うん。なのだ。…


「あれ…、体が…動か…ない。意識も…曖昧だ…、何が起き…たんだ。」

遠い方からは救急車のサイレンの音が聞こえてくる。よく見えないが回りには大勢の人の気配が感じる。意識は徐々に遠のいていくのに体の痛みは徐々に増していく。

「ダメ…だ。全く…分から…ない。どんとん…離れて…い…」

そこで僕は完全に意識が途切れた。

何か闇か光なのかはよく分からない一筋の道に導かれるように。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る